ホンダは、2019年のF1世界選手権 第19戦 アメリカGPにレッドブルとトロロッソとともに挑む。米国テキサス州・オースティンで、アメリカGPが開催される。開催地のサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、急勾配を駆け上がるターン1に、多様な高速コーナーとロングストレートなど、見どころの多いサーキットだ。
昨年は、パワーユニット交換を実施し、後方からのスタートになることが決定していたものの、トロロッソ・ホンダは予選で2台ともにQ2へ進出。ピエール・ガスリーは全体で7番目となる好タイムを記録した。レースでも後方から大きく順位を上げてポイントを獲得。今季は4台全車の入賞を目指す。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「先日のメキシコGP後の撤収作業は雷雨の中で大変なものとなりましたが、チームはそこからすでにUSグランプリが開催されるテキサス州オースティンに到着し、今週末に向けた準備を開始しました。到着したオースティンは、現在小雨混じりで外気温8℃という状況ですが、週末に向けて天気は回復する予報が出ていますので、いい天候の中でレースができることを祈っています。レースが開催されるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、アップダウンが多いことが一つの特徴で、特に急な登り坂の後に来る1コーナーはこのサーキットならではです。そして、それ以降のセクションには鈴鹿のS字など、他のサーキットの有名なコーナーを模したものが随所にレイアウトされていることも知られています。PU観点では通常のサーキットと同様に、過去のデータをもとに最適化を進める形になります。インディカープロジェクトに長く携わっていたため、ここ米国は私自身多くの思い出がある、第二のホームと感じられる場所です。今回はかつての同僚であるHPDのメンバーも多数訪れますので、彼らとの旧交を温めるとともにホンダ内でのレースカテゴリーの技術交流をさらに進めるという観点でも前向きなものにできればと思っています。また、今回はホンダのF1が2015年に復帰してから100戦目という、節目のレースとなります。ここまで積み重ねてきた歴史に恥じない結果を残せるよう、メンバー一同、全力で臨みます」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「オースティンに行くのはいつも楽しみですし、今回はさらに僕自身にとってもF1での100レース目になります。僕はアメリカが好きで、そのなかでもテキサスはお気に入りの一つです。サーキット自体も、新しい割に路面がバンピーで、クラシックなコーナーが多く配置されているので、走っていてすごく楽しいです。去年も後方から表彰台に乗るといういいレースができましたし、僕たちのマシンはこのサーキットとの相性がいいはずです。ここではオーバーテイクもしやすいですし、あらゆることが起こり得ます。メキシコでの6位は僕らが望んだ結果ではなかったものの、マシンに速さはありましたし、序盤の不運を考慮すれば最後尾からの追い上げという意味ではいい結果でした。オースティンの前にはロサンゼルスでハリウッドのイベントに参加しますが、観衆の中でのドーナツターンができることを楽しみにしています!」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「オースティンのサーキットでドライブしたことはないですが、いい話をたくさん聞いていますし、楽しそうなレイアウトに見えます。特に第一セクターは鈴鹿に似ていますし、早くドライブしてみたいです。グランプリ自体もとてもクールだと聞いていますし、メキシコよりももう少しダウンフォースをつけて走れることも楽しみにしています。僕はアメリカをきちんと訪れること自体が初めてなので、文化や食事についてもワクワクしています。シミュレーターで走る限りはトラック路面はバンピーですが、もともとは沼地だったところに作られたことが原因のようです。こういったサーキットではリズムに乗って走ることが大事なので、できるだけ早い段階でその感覚をつかみたいです。ランオフエリアも多く、限界までプッシュしやすいサーキットですが、プッシュのし過ぎには気を付けます。メキシコはレースペースという点では、このチームに加わって以降ベストレースの一つでした。ですので、今週末もその勢いを保つために少しでも早くサーキットでのドライブを始めたい気分です!」ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)「昨年がオースティンでの初レースでした。2017年はタイトルのかかった日本のスーパーフォーミュラ最終戦に出場したのですが、レースは悪天候でキャンセルになってしまいました。その前にも、サードドライバーとして何度かオースティンに来ていたのですが、とても美しいサーキットで印象に残っていました。僕は鈴鹿のS字が大好きで、ランオフエリアは広いもののここにも似たようなセクションがありますし、前半のセクションは6~7速で流れるように抜けていくコーナーが続きます。F1マシンで走行するとかなり高速になるので、とてもエキサイティングです。また、ストレートに続く低速コーナーも複数あり、オーバーテイクも狙えます。特にターン1は上り坂でブレーキングし、進入がとても広いユニークなコーナーです。その急勾配でのブレーキングはなかなかないので、最初は不思議な気分でしたし、コーナーのエイペックスが見えないので、どこでどうターンインしていくかをきちんと把握しておかなければなりません。さらに、高速セクションでは、最初のコーナーを正確にクリアしないと、その後に影響してしまいます。そして、低速コーナーはとてもテクニカルで、ブレーキングポイントも難しく、ステアリング操作も多くなります。ターン15などで、ロックアップしてしまうドライバーも多いので、正確なブレーキングが必要ですが、オーバーテイクポイントは2~3か所あります。昨年は雨が降ったのを覚えていますが、ここは天候の予測が難しい場所でもあるので、今年はどうなるか様子を見ていきたいと思います。なにより、テキサス、そしてアメリカの雰囲気がレースを盛り上げますし、オースティンという街も好きです。僕の親族が住んでいて、彼らに会えるのもうれしいです。サーキット内外ともに雰囲気は素晴らしいので、きっと最高のレースウイークになると思います。北米への遠征をいい結果で終えるべく、全力を尽くします」ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)「サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、いろいろな意味で魅力的なサ...
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