ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、MotoGPイギリスGPが開催されているシルバーストンを表敬訪問した。ホンダの英国拠点であるミルトンキーンズは、シルバーストンまでクルマで約20分の距離にあり、田辺豊治はレッドブルのスポーティング・ディレクターを務めるジェナサン・ウィートリーとともにレプロス・ホンダのガレージを訪問。MotoGPマシンを興味深そうに観察している画像が公開された。
F1の夏休みも終了し、今週からは後半戦の初戦となるF1ベルギーGPへ向けての準備が本格化する。「もちろん、我々は休みの間も仕事をしていました」と田辺豊治は RACER に語った。「全部ではないですけどね。数日休みはとりますが、我々は続けていますし、そこからは他のチームと同じ状況になります。彼らも改善していますし、分析し、残りのシーズンも改善します。我々も同じことをしていきますし、それはいつもと同じ状況です」ホンダは、後半戦に3回目のエンジンアップグレードとなる“スペック4”エンジンの導入を予定している。一部報道ではスペック4は25馬力アップを果たし、予選モードでメルセデスやフェラーリと匹敵するものになると伝えられている。だが、すでにレッドブル・ホンダのドライバーはパワーユニットコンポーネントの年間使用数が上限に達しており、次のアップグレード投入のタイミングでグリッド降格ペナルティを受けることになる。「ご存知のように、我々は既に3つ目のユニット(フランスGPで)を適用しています。つまり、次のステップではペナルティを受ける必要があります」と田辺豊治はコメント。「そのため、我々は常にチームとタイミングについて話し合っています。我々は段階的にゲインを見出しています。そのステップが大きいか小さいかを判断することは困難ですが、我々は常に前進を果たしたいと考えており、それが我々が計画していることです」