F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2019年にホンダのF1エンジンがパワーとスピード面で本当に進歩を果たしたと語り、新生レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがドライバーズ選手権で2位を獲得すれば“特別”なことだと語る。マックス・フェルスタッペンは、シーズン前半戦ですでに2勝を挙げており、ランキング2位のバルテリ・ボッタスから7ポイント差まで迫っている。
また、F1ハンガリーGPでレッドブルとホンダF1にとっての弱点とされてきたポールポジションを獲得。レッドブル・帆だのパッケージは確実の競争力を挙げている。ポイントリーダーのルイス・ハミルトンは8勝を挙げてマックス・フェルスタッペンに69ポイント差をつけていることから、ロス・ブラウンは“手の届かないところにいる”と考えているが、バルテリ・ボッタスを破って2位になれば、マックス・フェルスタッペンにとって大きな功績だと語る。「ハンガリーでレッドブル・ホンダは2番目に強力なパッケージを持っていることを署名した。ホンダF1はパワーとスピードという面で本当に進歩したことを示した」とロス・ブラウンはコメント。「フェルスタッペンは土曜日に一連の信じられないくらい速いラップを刻んで初ポールを獲得した。そして、レースでは過去4戦での3勝目を挙げるために全力を尽くした。彼はそれを成し遂げることができなかったが、それは彼とレッドブルが駄目だったのではなく、メルセデスとハミルトンがやったことによるものだった」「マックスは過去4戦でどのドライバーよりも多くのポイント(81)を獲得している。それはハミルトンよりも18ポイント多く、フェラーリの二人(45)のほぼ2倍だ。また、ボッタスの合計の2倍以上だ」「タイトルでルイスを破るのは手が届かないように思えるが、今ではフェルスタッペンにとって2位はより可能性がある。そうなれば特別なことだ」マックス・フェルスタッペン自身もチャンピオンシップ獲得の可能性については冷静だ。「僕はずっとチャンピオンシップの2番目、3番目、4番目には興味がないと自分に言い聞かせてきた。違いはない。僕は1番だけを目指している。ルイス・ハミルトンは60ポイント以上先だ。現時点ではメルセデスが依然として支配的なチームだし、チャンピオンシップについては考えている」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「特に予選ではギャップをさらに縮めるために改善を続けなければならない。僕たちは近づいてはいるけど、まだ十分ではない。予選で近づくことができれば、僕たちは戦略的に非常に強いので、レースはまったく異なるものになる。私たちのピットストップは素晴らしいので、少し前に出れば、大きな違いを生むことができる」「僕たちは大幅に改善し、チームもそれに取り組んでいる。彼らは正しい決定を下しているし、戦略の面では優れたピットストップ、組織力は強力だ。チームに本当に満足している」今年、残りの3勝はどこで狙えるかと質問されたマックス・フェルスタッペンは「シンガポールとメキシコから。僕たちはそれらのサーキットでいつもうまくやってきた。あとはブラジルかな。わからないけどね」コメント。「クルマとエンジンにアップグレードが入る。そのあとどうなるかわかるだろう」ホンダはここまで“スペック2”“スペック3”と開発を前倒ししてアップグレード版F1エンジンを投入しているが、ヘルムート・マルコは9月の第12戦F1イタリアGPで“スペック4”が投入され、さらに第16戦ロシアGPではエクソンモービルが新たな燃料を投入することを明らかにしている。 マックス・フェルスタッペンのドライバーズ選手権での最高成績は2018年の4位となっている。