ホンダのF1エンジンが2006年のF1ハンガリーGP以来13年ぶりにトップチェッカーを受けた。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPで怒涛のオーバーテイクショーを披露して最初にラインを通過。しかし、残り3周でのシャルル・ルクレールとの接触についてスチュワードはまだ審議を行っている。
勝利はまだ確定していないが、マクラーレンとの3年間の暗黒とも呼べるシーズンを経て、今年の冬からレッドブルのパートナーとなったホンダの喜びを弱めることにはならない。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はレース後、「我々はこの勝利を達成するために長い時間を費やしてきました。ですが、我々はレッドブルと仕事をする以前の年月で多くのことを学びました」と Sky SportF1 にコメント。「今日、勝利を得られたことはとても嬉しいですが、ほんの最初の一歩に過ぎません」「我々は今シーズンの終わりまで、そして、来年に向けても懸命に努力し続けていきます」ホンダは、より強力なエンジンと全体的なパフォーマンスを供給するために“もっとリスクを冒す”ようレッドブルのモータースポーツアバイザーを務めるヘルムート・マルコからプレッシャーをかけられていました。しかし、田辺豊治は、ホンダは必要な結果を達成するための最良の方法を知っていると語る。「我々はエンジニアですし、限界を知っています。我々はパフォーマンスを限界まで押し上げています」と田辺豊治はコメント。「しかし、彼らはもう少しパフォーマンスをもたらしてほしいと本当に望んでいるので、我々は本当に懸命に努力しました」また、田辺豊治は、ホンダチームがクリスチャン・ホーナー(チーム代表)、エイドリアン・ニューウェイ((最高技術責任者)およびその他のレッドブルのシニアエンジニアリングチームと発展させてきた関係についても触れた。「彼らと一緒に仕事をするのは非常に快適です。彼らは非常に経験豊富なエンジニアを抱えています」と田辺豊治はコメント。「彼らはオープンマインドであり、我々はあらゆることを議論することができます。そして、彼らの意思決定は迅速かつ正確であり、我々は非常に満足しています」ホンダにとって今日の成功は、本田技研工業の上級管理職がまもなくF1プロジェクトが継続するかどうかを検討するために会議を開くとの噂のなかで最良のタイミングでやってきたかもしれない。Sky Sport F1 のコメンテーターを務めるマーティン・ブランドルは次のように述べた。「このような結果は、投資、コミットメント、F1への関与についての決定を下す東京で役員会などにおける議論に不可欠な要素だ」とマーティン・ブランドルは語る。同じくコメンテーターを務めるポール・ディ・レスタは「彼らは投資を増やすことさえするかもしれない」と期待する。「彼らが違いを見ることができ、彼らが持っているリソースをレッドブルのようなチームに見ることができるなら、彼らはそこにもっとお金を注ぎ込むだろう」「ホンダとレッドブルはMotoGPですでに成功している。明らかに彼らにはそのような歴史がある」「彼らにはF1でそれを実行するためにクルマに乗る適切なドライバーがいる。これは大きな一歩だと思うし、彼らがここから得る反応を見ることに興奮している」