F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1モナコGPでホンダのF1エンジンを搭載する4台全車がトップ8するという結果は数年前には“考えられなかったこと”だと語る。ホンダは、マクラーレンとの悲惨な3シーズンを経て、昨年からトロロッソとのパートナーシップでパフォーマンスと信頼性を改善。今年からさらにトップチームであるレッドブル・レーシングとタッグを組んでいる。
F1モナコGPでは、5秒加算ペナルティによって4位に降格したマックス・フェルスタッペンだったが、メルセデスに唯一脅威を与える存在だった。ロス・ブラウンは、トロロッソをホンダに切り替えるという早期の決断が、レッドブルとマックス・フェルスタッペンの成果に繋がっていると考えている。「モナコGPでホンダのパワーユニットを搭載する4台がトップ10入りしたが、数年前にはホンダにとって手の届かないように思えた結果だ」とロス・ブラウンはコメント。「昨年のトロロッソとの“婚約”を経て、レッドブルとの“結婚”が成果を挙げ始めている。その大部分はミルトンキーンズのチームに依存してはいるものの、ファエンツァの姉妹チームで昨年行われたことと、今シーズンのチームの運営方法による貢献は非常に重要だ」「それに加えて、2つのチーム間で彼らは非常に競争力があることを証明している経験レベルの異なる若手ドライバーのグループを持っている」「フェルスタッペンがまだ21歳に過ぎないことを忘れがちだが、彼はの実力はよく知られている。ピエール・ガスリーはトロロッソを経て急いで新しい環境に慣れているところであり、ダニール・クビアトは1年ぶりに粘り強く戻ってきて脚光を浴びている」そして、ザク・ブラウンは、今シーズンのスターの一人であるアレクサンダー・アルボンを称賛する。「だが、アレクサンダー・アルボンは最大のサプライズであり、今年の3人のルーキーのなかで最も成功を収めている。モナコでタイ人ドライバーは速さだけでなくクレバーだった。特にタイヤのマネジメントに関してね。彼はよっ戦で使用したソウトを物ともせず40周以上を走って見せた」「21周というはるかに早い段階でハードタイヤに交換したチームメイトと同じようにうまく管理された戦略だった。2つの異なるルートでトロロッソが目標としていたダブルポイントフィニッシュという目的地にたどり着き、両方のドライバーが快適に旅路を進めていたように見える」