ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブル・レーシングとトロロッソは、今週末、2019年のF1世界選手権 第4戦 中国GPに挑む。バクーで行われるアゼルバイジャンGPは、2016年にカレンダーに加わった最も新しいグランプリ。舞台となるバクー市街地コースは、序盤と終盤の高速エリアの間に驚くほどトラック幅の狭い市街地エリアが挟まれ、歴史あるエリアと新しいエリアがミックスされている。
ピットストレートはレース中に最もスピードが出るエリアでもある。グランドスタンド前の2.1kmのストレートはマシンのパワー差が顕著にあらわれるので、ライバルチームに負けないように全力でプッシュする必要がある。F1アゼルバイジャンGPに向けてホンダは、レッドブルとトロロッソの4台全車にアップグレード版“スペック2”F1エンジンを投入。昨年のバクーではバーレーンGP以来のポイント獲得となったが、今年はさらに上を目指す。田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「シーズン第4戦のアゼルバイジャンGPは、バクー市街地サーキットで開催されます。市街地らしい90度コーナーと2kmを超えるストレートが組み合わされ、ストリートサーキットの中ではカレンダー中で最も高速になります。長いストレートを含むコースレイアウトでは、エネルギーマネジメントが一つのキーになります。昨年来、いろいろと学んできたノウハウを活かして最適化を図りたいと思います。前戦中国GPでのクビアト選手のPUトラブルを解析した結果、初戦より使用してきたICEに品質観点での課題を確認しました。したがって、今回のラウンドから4台全車にアップデートしたSpec2のICE投入を決めました。アップデートの内容は、主に信頼性の向上ですが若干のパフォーマンスアップも行っています。最善を尽くしてレースに臨みたいと考えています」マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)「バクーはストリートサーキットなのでおもしろいレースになると思います。基本的にはダウンフォース量を増やすセッティングで走りたいサーキットですが、一方でロングストレートもあるため、グリップが減りマシンがスライドするリスクと秤にかけながら、ベストなダウンフォースのレベルを見つける必要があります。特にお城のエリアを走るのは楽しいです。トラック幅がとても狭くてたいへんなのですが、あとからレース写真を見ると格好いい写真に仕上がっています。ロングストレートのDRSゾーンがあり、オーバーテイクをしやすいサーキットです。バクーでのレースウイークはいつもエキサイティングなものになりますし、いろいろなことが起こります。重要なレースですから、僕たちにとっていい結果にしたいです」ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)「レースウイークを迎えるといつもワクワクした気分になりますし、ヨーロッパに戻ってこられる第4戦が楽しみです。バクーはストリートサーキットなので、トラック幅が狭くて攻略が難しく、いい意味でアドレナリンがたくさん出ます。とてもクールなサーキットで、どのコーナーもテクニックが要求されます。カレンダーで最長のストレートはオーバーテイクのチャンスがあり、日曜のレースはエキサイティングなものになるでしょう。F2(GP2)でバクーを走ったときには、最後尾からスタートし、最後の数周でジョヴィナッツィ選手と競り合い、2位でフィニッシュしました。中国GPでファステストラップを記録できたのはよかったですし、いい方向に進んでいます。今週末が楽しみです」ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)「中国GPを終えても、1周目のインシデントに関するペナルティーに対して僕の意見は変わりません。しかし、議論は終わりましたし、バクーに向けて前進していかなければなりません。なにが起きたのかを考えたり、議論をしたりしても僕のレースは戻ってきませんから。上海でよかった点は、予選の走りに満足ができて、レースでのペースにも希望が持てたことです。気落ちしている場合ではなく、あきらめずにハードワークを続ければ、結果は出るはずです。バクーはすばらしいサーキットで、ロングストレートに加えてさまざまなコーナーがあり、エキサイティングなレースを演出しますし、僕らにもチャンスがあるはずです。すべてのウォールがコースにかなり近く、走っていてアドレナリンが沸いてきます。また、多くのオーバーテイクが見られるコースで、ロングストレートでバトルが期待できます。通常の市街地コースでつけるよりもかなり少ないダウンフォースで走らなければならず、難しいからこそおもしろいサーキットです。ブレーキングもチャレンジングで、特に、ターン1ではロングストレートの終わりでかなりの速度が出ていますから、うまくコントロールしなければなりません。正確にブレーキングポイントをとらえる必要があります。全力でがんばります!」アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)「中国ではいいペースがあったにもかかわらず、クラッシュによってチャンスを失ったと感じていたので、少しフラストレーションがありました。今後、人工芝を走るときにはもっと慎重になります(笑)。自分自身に少し腹を立てていましたが、ピットレーンスタートでもポイント獲得が狙えるポテンシャルはあることは分かっていたので、ポジティブさは失っていませんでした。きちんと成果を挙げられて満足しています。マシンに乗るごとに、快適に走れるようになっていますし、タイヤマネジメントについての理解も向上し、ペースもよくなっています。バクーでは、F2時代にレースをした経験があり、クラッシュが多発したフィーチャーレース(予選結果順のグリッドからスタートする第1レース)で初優勝を挙げています。ポールポジションを獲得し、トラブルに巻き込まれずにレースを進めました。ピットストップにミスがあって3番手に後退したものの、3台並んでターン1へ進入。3台とも直進しそうになりましたが、なんとか抑えて2番手に立ち、さらに勝利を目指してプッシュしました。またバクーへ向かうにあたって、すばらしい思い出です。コースは特殊で、ターン1へ向かう超ロングストレートではタイヤが冷えてしまい、かなりやっかいで、これまでもリスタートの際などにその問題を目にしてきました。冷えたタイヤとブレーキでスリップストリームの中を進んでターン1へ向かうので、クリーンで正確なライン取りが必要です。また、歴史的な市街地の中では、非常にコース幅が狭い箇所もあり、走っていておもしろいですし、ここでタイムに違いが生...
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