ホンダにとって今年のレッドブル・レーシングとの結果は、2020年以降もF1参戦を継続するかどうかの重要な要素となる。今年、レッドブルとホンダは、新たな2年間のパートナーシップを開始。開幕戦オーストラリアGPでレッドブル・ホンダは2015年にF1に復帰して以来の初となる表彰台をホンダにもたらした。
ホンダにとってV6ターボハイブリッドエンジン時代での表彰台なしの期間は81レースの終わりを告げたが、今シーズンのより大きな目標は勝利を挙げることにある。また、ホンダは、他の参加者と同様に、2020年以降の新たなF1契約にコミットする必要がある。レッドブル・レーシングのチャンスはホンダがF1参戦を継続することを会社に納得させるためにどれくらい重要であるかと質問されたホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は「今年はホンダにとって2020年以降にF1にどのようにコミットを考えるための非常に重要なシーズンになると思います」と Autosport にコメント。「全体的な状況を判断しなければなりません。ひとつの要因は2021年の規制についてですし、もちろん、それは含まれることになります。また、F1を中心としたビジネスとマーケティングもそうです」「最後のことはレッドブルとどのような結果を達成できるかです。ひとつつのことだけで判断することはできません」F1は、3月26日(火)にロンドンで開かれた会議で、2021年の大きなビジョンを様々なステークホルダーに提示しました。この会議に先立ち、山本雅史はF1が進めている方向性は“正しい”ものであり、彼らはマニュファクチャラーのニーズに“耳を傾けていた”と述べた。2015年にF1に復帰したホンダだが、パフォーマンスと信頼性によってマクラーレンから日常的に批判される苦しい3シーズンに耐えてきた。しかし、2018年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソとの新たなパートナーシップで再建の1年を過ごし、レッドブル・レーシングにホンダのF1エンジンを搭載させることを納得させた。山本雅史は以前はホンダのモータースポーツ活動全般を統括しており、マネージングディレクターとしての新しい役割は、以前はモータースポーツのボスだったことから、ホンダがF1プロジェクトに注力していることを示している。山本雅史は、技術チームが“快適な環境”で仕事をし、ホンダの上級管理職との関係を処理することが自分の責任であると述べた。「ホンダとして、我々がモータースポーツのあらゆるカテゴリーに参加する際の目的は勝つことです」と山本雅史は述べた「レッドブルとのパートナーシップを解すする前に、経営陣に対して、我々がどのようにしてそれを達成するかについて詳細をの説明しました。そして、私たちは上級経営陣に納得させました」「ですから、今、会社の気持ち、そして、ここにいる人々は、勝利に向かって同じ方向性を持っています」