ホンダは、同社のF1エンジンが“適切なレベル”に近づいてきていると感じている。F1ブラジルGPでは、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが予選で7番手タイムをマークし、決勝では直線スピード不足に苦しみはしたものの、トラブルのないレースで8位入賞を果たした。
フェルナンド・アロンソは、レースを通してメルセデスのF1パワーユニットを搭載するウィリアムズのフェリペ・マッサにプレッシャーをかけ続けたにも関わらず抜くことができなかったが、最終的にコンマ5秒以内でフィニッシュしている。レース後、フェルナンド・アロンソは「パワー不足は信じられない」「来年のトロ・ロッソがかなり心配になる」とホンダのF1エンジンに不満を露わにしていた。しかし、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、同社のF1パワーユニットはまずまずのレベルまで向上していると感じている。「モンツァ以降、我々のパッケージとエンジンパフォーマンスはほぼ適切なレベルにあります」と長谷川祐介は Autosport にコメント。「サーキット特性にもよります。ウィリアムズやフォース・インディアよりも速いときもありますし、ウィリアムズ、フォース・インディア、そして、ルノーとパフォーマンス的にほぼ同じレベルであるときもあります」「ブラジルでは現在のエンジンパフォーマンスを最大限に発揮することができましたし、そこは励みになります」「パワーという観点では、我々は他のエンジンに少し遅れをとっています。我々はギャップを縮めていますが、まだそのレベルにはありません」「信頼性問題が発生しなかったことはとても励みになっています」長谷川祐介は、F1ブラジルGPでのフェルナンド・アロンソの結果は、マクラーレン・ホンダのパートーナーシップがシーズン開幕以降に遂げた進歩を示していると考えている。「全体的なパッケージという点では、フェルナンドがフィニッシュした位置が我々のポジションでした」と長谷川祐介はコメント。「我々はウィリアムズよりも早く、フォース・インディアとほぼ同じレベルにいます。ウィリアムズを抜けなったのは残念でしたが、(セルジオ)ペレスからポジションを守れたことには満足しています」
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