ホンダは、今週末のF1シンガポールGPにむけてストフェル・バンドーンのMGU-Kを修復。現状ではグリッド降格ペナルティを招くエンジンコンポーネントの変更は予定してない。ストフェル・バンドーンは、前戦F1イタリアGPの予選後にMGU-Kのシャフトに問題が発覚。変更するための十分な時間がなかったため、ホンダは新品エンジンを含めてコンポーネント搭載して25グリッド降格ペナルティを受けた。
だが、交換したばかりに関わらず、決勝レースでもMGU-Kに再び同じ問題が発生。ストフェル・バンドーンはレースをリタイアした。F1シンガポールGPはマクラーレン・ホンダにとって今シーズンでポイントを獲得するチャンスのひとつだが、マクラーレンはホンダから正式な連絡を受けておらず、ストフェル・バンドーンがさらなるペナルティを科せられることを確信できていなかった。その後、ホンダはMGU-Kのシャフトに変更を加えたことを確認。だが、ペナルティを引き起こすコンポーネント調整ではなかったという。現在、ストフェル・バンドーンは、7基目のICE(内燃エンジン)とMGU-K、10基目のターボチャージャーとMGU-H、6基目のエネルギーストアとコントロールエレクトロニクスを使用している。そのため、ホンダが今週末ストフェル・バンドーンのためにひとつでも新たなコンポーネントを使用しなければならない状況になれば、グリッドペナルティが科せられることになる。チームメイトのフェルナド・アロンソは、シンガポールでペナルティを避けるために、前戦F1イタリアGPのフリー走行1回目で戦略的に全てのコンポーネントを交換し、35グリッド降格ペナルティを受けている。マクラーレンとの決別が既定路線として報じられているホンダだが、シーズン後半では“スペック4”を導入するべく積極的に開発を進めている。
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