ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1カナダGP決勝を振り返った。マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが10番手を走行するも残り2周でエンジン故障によってリタイア。今シーズンのチーム初ポイント獲得のチャンスを失った。
「あとわずかなところでポイントを逃してしまったことを本当に悔しく思っています」「もちろん、ポイント獲得が最終目標ではありませんが、もしも入賞できていたら、苦しかったここ数レースを考慮すると、小さな前進になっていたのではないかと思っています」「フェルナンドはスタート直後のクラッシュをうまく回避し、その後もいいペースを維持しながら粘り強い走りを続けてくれました。いいタイミングでのピットストップ戦略など、チーム一丸となりポイント獲得のために全力を尽くしてくれましたが、残念ながら残り3周でエンジンの問題によりレースを終えることになってしまいました。問題の詳細についてはHRDさくらでの解析を待つことになります」「ストフェルについてはいいスタートを決めましたが、バーチャルセーフティカー明けでタイヤマネジメントの差により抜かれてしまったことは残念でした。ただ、レースを完走できたことは前向きに捉えています」「まだまだライバルとの差は大きいですし、信頼性ももっと向上させなければなりません。もちろんこのままでいいとは全く思っていませんし、少しでも差を詰めるために、今後も懸命に開発を続けていきます」関連:F1カナダGP 決勝:ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィン