ホンダは、2017年のF1パワーユニットのコンセプト策定が“ほぼ完了”していると述べた。ホンダは、F1マレーシアGPでテストした後、F1日本GPでフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの両方に最終アップグレードを投入。2016年型パワーユニットの開発を終了させ、2017年に焦点を移行した。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、2017年のF1パワーユニットのデザインが確定間近であることを明かした。
「コンセプトはほぼ完了しています」と長谷川祐介はコメント。「我々は2017年に向けてダイナモでエンジンテストを開始していますし、来シーズンのぎりぎりまでテストを通してパフォーマンスを向上させていきます。この時点で詳細を伝えることはできません」2017年はトークンシステムが廃止され、パワーユニットの全面的な見直しが可能になるが、長谷祐介は、今年の開発の多くが来シーズンのパフォーマンスに有益だと述べた。「2016年に実施した軽量化や信頼性のアップデートなどの開発のいくつかはどんな状況にも有益です。2017年のためのテクノロジーの詳細を伝えることはできませんが、全体的なパワーユニットレギュレーションに劇的な変化はないので、2016年に学んだ多くのことは、2017年向けの基本的なテクノロジーとデータとして使うことができます」長谷川祐介は、最終2戦を来シーズンにむけての知識を改善することに使うことができると語る。「2017年を目的として新しい何かを持ち込むわけではありませんが、各サーキットで実行するマッピングやセッティングは来年のためのデータ収集という点で価値があります」