ホンダは、F1ベルギーGPの決勝レースでフェルナンド・アロンソのマシンに再び新品エンジンを搭載することを決定。すでに決まっている35グリッド降格ペナルティにさらにペナルティが加わることになった。フェルナンド・アロンソは、F1ベルギーGPの予選でパワーユニットの故障でコース上にストップ。予選ラップを1周も完了することができなかった。
問題は、フリー走行3回目で見舞われていた油圧の低下が繰り返された模様。ホンダは、同じエンジンで予選を走らせようとしたのは間違いだたと認めた。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「午前中、油圧の低下が見られ、セッションをストップしなければなりませんでした。我々はデータをチェックし、油圧を調整しました」とコメント。「完了できたと考え、予選に加わるというリスクを冒しました。実際、私の判断は間違いでした。良くなかったですし、我々は明日にむけてエンジンを交換しなければなりません」フェルナンド・アロンソは、フリー走行1回目にタービンから水漏れが発生して、オリジナルのアップグレード版エンジンを放棄しなければならなかった。信頼性が大きく改善された後、セッション後に2つの故障に見舞われた理由について質問された長谷川祐介は「ここまで、我々はそれが偶然の一致であり、新しい仕様のアップレート版エンジンとは関連していないと考えています。ですが、我々にはエンジンをチェックするための十分な時間がないことに注意しなければなりません」現在、ホンダのエンジニアは、レースにむけてフェルナンド・アロンソのパワーユニットのどのコンポーネントを交換するかを議論しており、それによってペナルティがどれくらいの大きさになるかが決まる。信頼性問題の失望にも関わらず、長谷川祐介は新しいエンジンが示しているパフォーマンスのポテンシャルに励まされていると述べた。ジェンソン・バトンは、パワー重視のスパ・フランコルシャンでQ3進出を果たしている。「スパでは非常に難しい時間になると思っていました。もちろん、我々は現状に満足はしていませんが、ホッケンハイムとほぼ同じレベルを達成できましたし、それはエンジンアップデートにとって非常にいい結果だと思います」関連:F1ベルギーGP 予選:ニコ・ロズベルグがポールポジション