ホンダのF1プロジェクト総責任者を務めてきた新井康久の突然の退任について、パドックではその説明を疑う声があがっている。新井康久に関しては、マクラーレンのロン・デニスとエリック・ブーリエが退任を迫ったとされていたが、ホンダは単純に“定年退職”だと説明している。「新井さんの60歳の誕生であり、60歳を過ぎたときに退職するというのがホンダの年金政策だ」とエリック・ブーリエは MTV に述べた。
「彼がリタイアすることは長期的なプランだった」だが、そのような説明はパドックの何人かを驚かせ、「新井は本当に60歳なのか?」との声も聞かれている。また、後任を務める長谷川祐介のコメントも“長期的なプラン”とは一致しないように見える。「チームに加入することになるとは思っていませんでした。去年、テレビでレースを見て、F1プロジェクトをフォローしていました」と長谷川祐介は述べた。マクラーレン・ホンダは、今週のプレシーズンテストで有望なスタートを切ったかに見えたが、最終日にはフェルナンド・アロンソがわずか3周のみと不安を残すことになった。2回目のプレシーズンテストは3月1日(火)にスタートするが、マクラーレン・ホンダは金曜日と日曜日に“フィルミングデー”のためにカタロニア・サーキットを独占的に押さえている。