ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久が、23年ぶりにF1カレンダーに復帰するメキシコGPへの抱負を語った。ホンダは、F1 第一期の1965年F1メキシコGPでリッチー・ギンサーが優勝。ホンダとグッドイヤータイヤに記念すべきF1初優勝をもたらしている。ホンダにとってF1デビュー11戦目の快挙だった。
新井康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)「オートドロモ・エルマノス・ロドリゲスは、ホンダが初めてF1に年間フル参戦した1965年に、日本のチームとして初優勝を収めたサーキットです。それから50周年という記念すべき年に、当時と同じ場所でレースできることは大変光栄です」「このサーキットは、標高2,200mの高地に位置し、世界のF1サーキットの中で最も空気が薄いため、パワーユニット、車体ともその影響を大きく受けます。特に、パワーユニットでは出力を出すためにターボチャージャーの加給圧を調整しますが、ターボの回転数と排気圧力、MGU-Hの熱エネルギー回生のバランスを取り、最適な運転状態を設定する必要があります。また、車体もダウンフォースが得られにくくなってしまうため、シャシーバランスもこのサーキットに合わせた独自のセッティングが必要となります」「1992年以後、サーキット全体のレイアウトが変わってから初めてのレースとなり、フリープラクティスでのデータ取得と解析が非常に重要になります。直線が長く、モンツァに次いで平均速度が速いサーキットですので、マクラーレン・ホンダにとってチャレンジが多い週末となりそうですが、メキシコにいるファンの皆様のためにも、ベストを尽くします」関連:F1メキシコGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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