ホンダのF1総責任者を務める新井康久は、2015年の初テストとなるヘレスでパワーユニットをデビューさせることを目標としており、2014年のリーダーであるメルセデスに匹敵できると自信をみせている。ホンダは、マクラーレンのエンジン供給元としてF1に復帰。1980年代後半と1990年代前半に大きな成功を収めた“マクラーレン・ホンダ”が復活する。
「完全に開発プラン通りに進んでいます」と新井康久は述べた。「我々のエンジン、正確にいうとパワーユニットは、シャシー以外の全体のシステムチェックをする準備が整っています。パワーユニットとシャシーをまとめるにはまだもっと多くの時間が必要ですし、完全なクルマでチェックを走らせることができるのはその後です」「今後2週間でシミュレーションを実施し、来年の序盤、おそらくヘレスでトラックでの走行を開始する予定です。おそらく、そこでホンダのエンジンとマクラーレンのシャシー、“マクラーレン・ホンダ”の完全なクルマを初めてお見せすることになるでしょう」「我々はメルセデスと戦えると確信しています」新井康久は、ホンダは将来的に複数チームにパワーユニットを供給することにオープンだと述べ、来シーズンは4つのサプライヤーの間で接戦になると予想している。「2015年はマクラーレン以外のチームに供給するプランはありません」と新井康久はコメント。「2016年、もしくはそれ以降、他のチームやパートナーが我々に供給を求めるのであれば、その状況を検討してみるつもりです。ですが、2016年もF1での我々のメインパートナーはマクラーレンです。2016年以降に他チームに供給することになっても、我々の主な焦点は常に勝利すること、そして、より多くのデータを通してもっと良いエンジンを作ることです。必ずしも費用対効果だけに目を向けていくわけではありません。勝ては、自然とそれはついてきます」「我々はブランド認知を上げることを望んでいます。我々はレースに勝てると信じています。私はかなりの信者です。そして、それは世界的に我々のブランドへの非常にポジティブなシグナルを送ってくれるでしょう。来シーズンは他の2つのエンジン供給元もリカバリーしてくると思っています。そうなると強く信じています。そして、我々もそこにいるでしょう」