ルイス・ハミルトンは、2026年F1シーズン序盤で苦戦が続く背景について、フェラーリF1のシミュレーター作業が「間違った方向に導いている」と感じていることを明かした。ランキング上ではまだ深刻な状況には見えない。ハミルトンはチームメイトのシャルル・ルクレールからわずか8ポイント差に位置しており、すべてのポイント対象セッションでトップ7入りを維持している。これはメルセデス勢以外では唯一の記録だ。
しかし、上海で非常に好感触だった週末以降、鈴鹿では後退し、マイアミでは特にルクレールとの差が目立った。ハミルトン「シミュレーターが間違った方向に導いている」マイアミGPでは、スプリント週末の全セッションでルクレールがハミルトンを上回った。決勝ではルクレールがダメージを負った状態でのトラックリミット違反により順位を落としたことで、最終的にハミルトンが前でフィニッシュしたが、週末全体では苦しい内容だった。ハミルトンは、その原因として事前準備に使用しているシミュレーターとの相関問題を挙げた。「正直に言えば、シミュレーターが僕を間違った方向に導いている気がする。だからしばらくやめてみようと思う」グランプリ予選後にそう語ったハミルトンは、翌日さらに詳細を説明した。「次のレースでは違うアプローチを取るつもりだ。今の準備方法は助けになっていない」「結局は相関性の問題なんだ。シミュレーターで準備して、現地に行くと、実際のマシンの感触がまったく違う」ハミルトンによれば、問題はコーナー進入時の応答性不足と、中盤で発生する大きなアンダーステアだった。「コーナー進入でマシンが全然シャープじゃなかったし、中盤では大きなアンダーステアが出ていた。望んでいるバランスではない」“中国GPが最高の週末”だった理由ハミルトンは、今季ベストの内容だった中国GPでは、オーストラリアとの連戦だったため、事前のシミュレーター準備ができなかったことにも触れた。「僕がシミュレーターを好きじゃないのは有名な話だと思う」「でも毎週シミュレーターには乗っているし、常に相関性の改善に取り組んでいる」「シミュレーターで準備して、セットアップを決めて、実際にサーキットへ行く。でも現地ではそのセットアップが機能しない」特にスプリント週末では、フリー走行が1回しかないため、大胆なサスペンション変更などを避ける傾向が強く、そのまま週末を進めざるを得ないという。「スプリント週末ではFP1しかないから、大きな変更を加えたくなくなる。だからそのまま走り続けてしまう」「予選前に変更しても、理解する時間は6周しかない」「理想を言えば、週末の最初からシャルルと同じ方向で始めるべきだった。そうすればもっと強い週末になっていたと思う」そのため、ハミルトンは次戦カナダGPまでシミュレーター作業を停止する考えを明かした。「次のレースまでシミュレーターには乗らないつもりだ。もちろんファクトリーには行ってミーティングはする。でも少し距離を置いてみる」マイアミGP決勝では序盤接触でダメージ決勝では、1周目にフランコ・コラピントとの接触でマシンにダメージを負ったことも、ハミルトンの評価を難しくした。ハミルトンによれば、その影響で「ダウンフォースを0.5秒分失った」という。「1周目に起きるのが最悪なんだ。そうなるともう何もできない。ただ待つしかない」「正直、ダメージがなければ僕たちは十分に争えていたと思う。グリッドへ向かうラップではマシンの感触は良かった」「だから残念だ。チームがやってきたハードワークを正しく反映した結果にはならなかった」
全文を読む