ルイス・ハミルトンは、新たなフェラーリでの挑戦を成功させるべく舞台裏で懸命に取り組んでいる。フェラーリでの初シーズンを折り返したばかりのハミルトンは、コース上で浮き沈みのある戦いを続ける一方で、チームの未来のためにできる限り多くの指針を与えるべく、舞台裏で尽力している。
ベルギーGPにおいて、この7度のワールドチャンピオンは、過去に在籍したマクラーレンやメルセデスでの長きにわたるタイトル獲得経験を踏まえ、関連部門に詳細なノートを送付していることを明かした。スパ・フランコルシャンでの週末に向けた準備について尋ねられると、ハミルトンは次のように説明した。「僕はファクトリーに行って、週に数日をそこで過ごした。前戦での内容や変更が必要な点を確認するための準備をしたんだ。僕はたくさんの会議を主宰してきた。チームのトップたちと多くの会議を開いた。ジョン(エルカン会長)、ベネデット(ヴィーニャCEO)、フレデリック(バスール代表)とも何度も会った」「車両開発責任者のロイック(セラ)とも座ったし、ほかの各部門の責任者とも会って、来年のエンジンのことや、来年のフロントサスペンション、リアサスペンションについて、欲しいものや、現状の課題について話した」ハミルトンはフェラーリでの生活に慣れながら、チームを前進させるために舞台裏で忙しく動いているそのうえで彼はこう明かした。「僕は文書を送った。今年を通じてやってきたことだ。シーズン序盤の数戦の後にチームのために1本の文書をまとめ、その後、この(夏の)休みにも2本の文書を送った。彼らはそれを受け取って、それについて対応しようとする」「その一部は組織的なもので、チームとして改善すべき領域全体で良くなっていくための調整点だ。そしてもう一つはクルマについてで、このマシンで僕が抱えている現状の問題や、来季のマシンに引き継ぐべきこと、そして改善しなければならないことが含まれている」続くハンガリーGPの週末では、これらのコメントについてさらに問われた。具体的に文書の形式がPowerPointなのか、WordやExcelなのか、そして何が含まれているのかを聞かれると、ハミルトンは笑みを浮かべながら答えた。「本当には言えないよ。みんながそれについて聞きたがっているけれど、ただのWord文書なんだ」そのWord文書に書かれている内容がポジティブなものか、ネガティブなものか、あるいは両方が混じっているのかと問われると、ハミルトンはこう返した。「再び言うけれど……チームには勝つために必要な要素はすべて揃っている。ワールドチャンピオンを獲得するために必要な要素はすべてある。必要なのは、すべてを噛み合わせて、スムーズに、ストレスなく走らせることだけだ。それを僕たちは全員でやろうとしている」フェラーリが最後にタイトルを獲得したのは2008年で、この年はコンストラクターズ選手権を制し、ドライバーズ選手権はハミルトンがマクラーレンで獲得したフェラーリが最後にタイトルを獲得したのは2008年で、この年にはコンストラクターズ選手権を制し、ドライバーズ選手権はハミルトンがマクラーレンで制した。前年2007年にはキミ・ライコネンがドライバーズチャンピオンとなっている。2025年シーズンは24戦中14戦を終えて、ハミルトンはドライバーズランキング6位につけ、チームメイトのシャルル・ルクレールの一つ後ろにつけている。両者の努力によって、フェラーリはマクラーレンに次ぐコンストラクターズ選手権2位につけている。
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