F1ハンガリーGP予選でQ2敗退を喫したルイス・ハミルトンは、自らを「役立たず」と酷評し、「フェラーリはドライバーを変えるべきかも」と発言した。だが、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールはそうは考えていない。わずかな差が明暗を分けた予選だったとして、そこから学ぶべき点があると強調した。
ハミルトンはハンガリーGPの予選で12番手に終わり、チームメイトのシャルル・ルクレールが見事な走りでポールポジションを獲得する中、肩を落とした。スカイ・スポーツのインタビューで、ハミルトンは落胆を隠さずこう語った。「毎回こうだ。俺がダメなんだ。完全に役立たずだ」「チームには何の問題もない。見ればわかるだろ、クルマはポールを取ってるんだから。たぶんドライバーを変えるべきなんじゃないかな」今週末、ハミルトンはフェラーリでの適応の難しさについて長く語っており、夏休みに入ることで一度気持ちを整理したいとも述べていた。フェラーリ代表のフレデリック・バスールはSky Sport Italiaの取材に応じ、ルクレールへの称賛とともに、ハミルトンへの励ましの言葉を送っている。ルクレールの通算27回目のポールについて、バスールはこう語った。「今季で最も難しいポールだった。我々は今季ずっと、タイヤを適正温度に持っていくのに苦労してきたし、Q2で脱落寸前だった」「わずか0.1秒差で生き残った。シャルルがようやくタイヤを機能させてくれた」「トップ10の中ではすべてが非常に繊細で、ほんの僅差で順位が決まる。全員がギリギリの戦いをしていた」「浮き沈みのあるセッションだったが、最終的には予想以上に強かった。我々はこのセッションがいかに難しかったかを忘れず、将来の糧にしなければならない」ルクレールはQ2とQ3での路面と天候の急変がパフォーマンスに大きく影響したと説明したが、ハミルトンはQ3に進めず12番手に終わった。バスールはその一因として「アウトラップ」の重要性を挙げている。「アウトラップは非常に重要だ。ターン1でタイヤをオーバーヒートさせると、そのラップの最後で問題が起きたり、スライドしすぎたりする」「ルイスはQ2で敗退したが、シャルルだってギリギリだった。ルイスはほんのコンマ数秒差で通過できなかった。アウトラップのマネジメントは常に難しいんだ」「もちろん彼はフラストレーションを感じているだろうが、差はほんのコンマ数秒だった。残念だが、ここから学ぶべきだ。今回の結果は良かったが、決して慢心してはならない」