ルイス・ハミルトンは今週バルセロナで、フェラーリの最新F1マシンを初めて試しているが、スクーデリア・フェラーリのレギュラードライバーであるシャルル・ルクレールにとっても、このマシンは少し変わった感覚のものになるだろう。7度のワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンとチームメイトのルクレールは、火曜日から2日間にわたってカタルーニャ・サーキットで行われるピレリ2026タイヤテストに参加する。
フェラーリはマクラーレンとともにスリックタイヤテストに参加する。これは2日間にわたって行われるもので、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが最近行った2023年の非公開テストとは異なる雰囲気のものとなる。なぜなら、これはピレリが主催するイベントであり、より新しいマシンで実施されるからだ。火曜日 バルセロナ リーダーボードランド・ノリス 1分15.21秒(159周)ルイス・ハミルトン 1分15.93秒(87周)シャルル・ルクレール 1分16.06秒(86周)走行計画はすべてピレリによって決定され、フェラーリもドライバーも、どのようなタイヤをテストし、何を評価しているのかといった詳細な情報は一切持っていない。今週のテストの焦点は、2026年型タイヤの最新構造開発の評価と、C1、C2、C3の3種類の最も硬いコンパウンドの評価である。F1の2026年型タイヤは、最新の地面効果時代に使用されてきた18インチの現在のリムサイズを維持しているが、フロントタイヤとリアタイヤの寸法は縮小されている。フロントタイヤの幅は25mm、リアタイヤは30mm狭くなる。また、直径も現在の720mmから705~710mmに小さくなる。先週行われたフェラーリの非公開走行ではなく、今回のピレリのテストで大きな違いのひとつは、SF-24の改良版で実施されることだ。昨年導入された規定により、FIAは2026年のチャレンジャーのダウンフォースとパフォーマンスレベルをシミュレートするために、チームがマシンを改造することを認めた。つまり、これらのマシンに発生するダウンフォースは約20%削減されている。そして、昨年アストンマーティンが実施した最初の2026年型マシンテストでは、コーナーでのパフォーマンスを制限し、将来の車のバランスを模倣するために、DRSが開いた状態に保たれたことはよく知られている。マクラーレンは2023年のMCL60を2026年のテスト用に改良することを選択したが、これは先週ポールリカールで見られた通りである。一方、フェラーリは2024年のマシンを改良することを選択した。また、テスト用車両のルールでは、このような車両を使用しても、チームが2026年の実際のカーコンポーネントをテストできるわけではないことが明確にされているため、このことがハミルトンとルクレールに来季のアドバンテージを与えるというわけではない。レギュレーションには次のように記載されている。「マシンには、FIAが決定した将来の選手権シーズンに向けた開発タイヤのテスト、またはFIAに代わってコンポーネントやシステムのテストに必要な最小限の改造が含まれ、かつ、それに限定される」「FIAが特に要求した場合を除き、マシンテスト用のマシンに搭載されたテストパーツ、テストソフトウェア、コンポーネントの変更は、マシンテスト用マシンテストと無関係な情報をライバルチームに与えるようなものは許可されない」テスト用マシンは、2023年から2024年にフェラーリがどれほど進歩したかをルイス・ハミルトンに正確に示すという意味では、現在のマシンとまったく同じ動きをするわけではないが、それでもそこから得られるメリットはある。特に、パワーユニットの特性やコックピットの操作や手順に関する知識をさらに深めることができる。フェラーリも火曜日にTPC(旧車テスト)でSF-23を走らせたことが分かっているため、2024年のマシンに乗り込む前に両ドライバーが最初に走ったことになる。フェラーリとマクラーレンによるバルセロナでのテストは、ピレリが2026年タイヤのために実施している一連のテストの最新のものとなる。昨年9月にはアストンマーティンによる最初のスリックタイヤ評価テストが行われ、最近では10月にメルセデス、11月にアルピーヌと、マニクールでウェットタイヤテストを実施している。先週はマクラーレンがポールリカールでウェットタイヤの開発を手伝った。バルセロナでのテストに続き、アルピーヌとメルセデスが2月12日と13日にそれぞれ1日ずつ、次のスリックタイヤテストを実施する。その後、アルピーヌとウィリアムズはバーレーン・プレシーズンテストの後も残り、2026年の追加評価を行う。