ルイス・ハミルトンは、2024年F1アブダビGPの予選で外れたボラードがマシンの下に挟まるというアクシデントで残念ながらQ1で敗退。メルセデスでの最後のレースで表彰台を狙えたはずだと感じており、不運を嘆いた。7度の世界チャンピオンに輝いたハミルトンは、Q2に進出できるラップタイムを出すために最後の力を振り絞っていたところ、ハースのケビン・マグヌッセンの遅いマシンに出くわした。
マグヌッセンは、ハミルトンがホテルセクションで自分の後ろに迫っていることに気づき、メルセデスの邪魔にならないよう、コースを外れて縁石の後ろに移動した。しかし、そうする際にターン14の内側のエイペックスにあるボラードに激突し、ハミルトンが到着したまさにその時に、ボラードがコース上に飛び散った。ハミルトンは反応する間もなくボラードに乗り上げ、ラップを終えようとした際にそのボラードがマシンの下に挟まり、最終的に18番手という結果に終わった。明らかにこの状況とマシンのペース不足に怒りを覚えたハミルトンは、直後にチームラジオで「最悪だぜ、ジーザス」と嘆いた。メルセデスでの最後の予選セッションは忘れたいものになったと語ったハミルトンは、日曜日に表彰台を狙えると期待していたと明かしました。「運が悪かっただけだ。でも大丈夫。僕もチームもセットアップに全力を尽くし、マシンを素晴らしい状態に仕上げることができた。プラクティス3でも良い走りができていた」とハミルトンは語った。「だから、今週末は表彰台も可能かもしれないと思っていたんだ。でも、セッションのタイミングが最適ではなかった。コース上での最後の1台になってしまい、結局、アルピーヌの1台の後ろになってしまったので、時間切れになってしまった」「特に感情はない。冷静だよ。不運なセッションで、クルマの下にボラードが挟まってしまった」「僕としては、とにかく目の前のことに集中していた。すべての瞬間を楽しんでいる。マシンは絶好調だった」「セットアップの変更により、マシンは過去5戦とはまったく異なるものになった。今週末は本当に調子が良かっただけに残念だ」オートスポーツ誌のインタビューでボラード事件について尋ねられたケビン・マグヌッセンは「ルイスは(バルテリ)ボッタスのすぐ後ろに迫っていたと思う」と語った。「誰かが近づいてきたので彼を先に通したけど、ルイスがすぐ後ろに迫っているとは気づかなかった。2人ともプッシュしていたので、僕はターン14のインサイドに入って道を譲った」ルイス・ハミルトンは、シャルル・ルクレールとアレックス・アルボンのペナルティにより、グリッドが繰り上がる。これは、現チームでの最後のレースを印象的なものにしたいと願うハミルトンにとって「本当にありがたい」ことだと認めている。「ペースはまずまずだった。明日はオーバーテイクは簡単ではないだろう。今は戦略を練ることに集中し、表彰台を狙うのではなく、どこまで行けるか見てみよう。トップ10に入ることができれば素晴らしい」とハミルトンは語った。「やってみるよ...言ったように、マシンの感触は悪くないし、いつもトップ5に入っていた1位、2位から18位に落ちたことで、週末の見通しは確実に変わったけど、それでも本当に存在感を発揮しようと努力している」「チームには本当に感謝している。今週末のクルマはまったく別物になっていたし、運転するのがとてもとても快適だった。だから期待も高まっている。でも、それが現実だ。そこから立ち直れるよう頑張るよ」