ルイス・ハミルトンは、ザントフォールトでの悲惨な予選セッションさえなければ、F1オランダGPで表彰台を争うことができたはずだと考えている。ルイス・ハミルトンは13番手スタートとなり、積極的な2ストップ戦略を選択。4番グリッドのジョージ・ラッセルから10ポジション近く後ろからのスタートだったにもかかわらず、メルセデスのチームメイトから5秒以内の1ポジションの8位でフィニッシュし、4ポイントを獲得した。
土曜日の予選セッションでハミルトンはQ2で敗退し、12番グリッドからのスタート予定だったが、Q1でレッドブルのセルジオ・ペレスの走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティが科された。アレキサンダー・アルボンが失格となり、ケビン・マグヌッセンがピットスタートを余儀なくされたため、ハミルトンは繰り上がりで13番グリッドに着くことになった。「今日は表彰台に手が届くところまで行けたと思う」と105回のグランプリ優勝経験を持つハミルトンは、予選で振るわなかったことを振り返り、スカイ・スポーツF1に語った。「フェラーリより速かったかどうかはわからないけど、僕たちのペースには本当に本当に強力な要素があった」「でも、この前のレース(スパ・フランコルシャン)と比べると、クルマは良くなかった。前回のレースではもっとペースがあった。今日は他のチームにかなり近づいた」レースペースは良かったものの、ハミルトンは、F1シーズン最初の章を締めくくる3レース中2勝を挙げた夏休み前のレベルには達していないと、W15のパフォーマンスを素早く強調した。7度のドライバーズチャンピオンに輝いたハミルトンは、土曜日に予選で早々に敗退する原因となった問題について説明した。「今日はずっと気分が良かった。前進できていたからね」とハミルトンは語った。「最終的には、前のほうがマシンは良かったと思う。FP1ではアンダーステアがひどかったけれど、マシンの感触は良かったし、FP2でも同じだった」「そして、アンダーステアがひどかったので、前夜のうちに変更を加えたのだが、それがちょうどナイフの刃の上でひっくり返ったように、まったく逆の結果になってしまった」「それでレースではウイングを少し戻したところ、調子が良くなってきた。正しい方向に向かっていると感じていたが、残念ながら、あまりにも後ろ過ぎた」「ジョージ(ラッセル)が予選で4番手に入ったところまで行けていれば、少なくともそこまで、あるいはそれ以上の結果を残せていたと思う」また、ルイス・ハミルトンは、1ストップ戦略であれば、チームメイトを上回れたかもしれないと考えている。「2ストップを計画していて、ソフトタイヤでスタートした。ソフトタイヤは非常に良いタイヤで、練習ではミディアムタイヤよりもずっと良い感触だった」「ハードタイヤもなかなか良かったので、何をすべきか判断するのが難しかった。2ストップだったので、タイヤを使い切ろうとしていたけど、1ストップにできるかどうかも分からなかった」「おそらく、もし僕が1ストップでもう少しうまく対処していれば、1ストップで1つ上の順位でフィニッシュできたかもしれない」グリッドペナルティがなければ結果はもっと良かったかという質問に対し、ハミルトンは「そうだね、間違いなく、僕が予選で本来の走りができていればね」と答えた。「予選で問題がなかったら、そうだっただろう。今日はトップ5に入るペースだったと思う。例えば4位からスタートしていたら、少なくとも4位でフィニッシュしていただろう」