ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、F1オランダGPの予選でセルジオ・ペレス(レッドブル)を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科された。予選Q1でセルジオ・ペレスは、ターン9の右コーナーでルイス・ハミルトンに接近。ハミルトンがコーナーの外側にとどまっている間、ペレスは出口でアクセルを緩めてメルセデスを避けなければならなかった。
その際、ペレスはチームラジオで「このバカは何をやっているんだ」と叫び、一方のハミルトンは「十分に道を譲っていた」と感じていた。しかし、スチュワードはハミルトンの主張を認めず、3グリッド降格のペナルティを科した。これにより、ハミルトンは日曜日のグリッドで12番手から降格することとなった。「44号車(ハミルトン)のドライバーはインラップ中、チームから11号車が高速ラップでターン8に接近中であると知らされていた」とスチュワードは裁定文に記した。「その後、彼は11号車に道を譲るつもりでターン8の出口でコースを外れた。しかしながら、11号車が到着したときには44号車はすでにターン9に入っており、ターン9の出口で再びレーシングラインに戻ったため、明らかに11号車の走行を妨害した」「スチュワードは、チームから適切な警告があったにもかかわらず、ドライバーは避けようとしたものの、他車を妨害しないようにもっと減速することが可能だったと判断し、規則の観点から、この妨害は不必要だったと考える。したがって、これまでの決定に従ってグリッド降格が適用される」ペナルティを受ける前から、ハミルトンは、オーバーテイクが非常に難しいツイスティなザントフォールト・サーキットでトップ10圏外からスタートしたことで、週末はすでに失われたと感じていた。「チェコとの一件から、ドミノ倒しのようにすべてがうまくいかなくなった。そして、バランスはどんどん悪くなり、オーバーステアになってしまった。本当にひどかった。もちろん、とてもとてもフラストレーションが溜まるが、それが現実だ」とルイス・ハミルトンはコメント。「ある意味で、週末は終わったようなものだ。来週に目を向けよう」このアクシデントにより、ペレスの最初のQ2走行は台無しとなり、次の段階に進むためにはタイヤをもう1セット使わなければならなかった。「不運だった。まさにタイミングが悪かった」とペレスは自身の考えを詳しく説明した。「ルイスはレーシングライン上にいたので、僕にできることはもう1セットのタイヤを装着することだけだった。Q3ではタイヤ代がかなりかさむからね」「今年はスチュワードが本当に厳格だ。僕はそれよりもずっとひどいペナルティを受けたことがある。だから、残念ながら彼にもペナルティが科せられるだろう」「2セットのタイヤがあれば、僕たちの予選はもう少し違ったものになっていたと思う」