ルイス・ハミルトンは、フェラーリF1への移籍にやや不安を感じていることを認めたが、待ち受ける挑戦を歓迎している。ルイス・ハミルトンとメルセデスは史上最も成功したドライバー/チームのコンビとなったが、10年以上在籍したメルセデスF1チームを離れ、2025年F1シーズンからスクーデリア・フェラーリに移籍する。
フェラーリと新たに3年契約を結んだハミルトンは、移籍と同時に大幅な昇給を受け、また「ミッション44」イニシアティブとフェラーリのブランドアンバサダーとしての役割も確保した。しかし、F1世界選手権で7度の優勝経験を持つルイス・ハミルトンは、現在の所属チームであるメルセデスへの敬意から、今後のことについて多くを語ろうとはしていない。ルイス・ハミルトンは、チームに全力を尽くす最後のシーズンをメルセデスで過ごし、イギリスグランプリでは、マシンのアップグレードによってここ数レースで明らかになってきたポテンシャルを発揮し、ほぼ3年ぶりの優勝を果たした。ルイス・ハミルトン:フェラーリは「大きく異なる」と予想その週末を前にSky F1のインタビューに応じたルイス・ハミルトンは、2025年のフェラーリF1移籍について語り、現在のチームと2007年のデビューから2012年までのマクラーレンでの在籍期間を通じて、過去20年間の大半をメルセデスのパワーユニットと共に過ごしたため、環境の変化に少し不安を感じていることを認めた。「新しいことになるだろう。新しい領域であり、新しい経験であり、挑戦になるので、不安もある。でも、僕は挑戦が好きなんだ」とハミルトンはマーティン・ブランドルに語った。「大きく異なると予想している。これまで私が在籍した2つのチームはイギリスのチームだった。だから、イタリアでは全く異なる文化に身を置くことになる」「イギリス人について考えてみると、成功を収めたときも、困難な日々を過ごしているときも、みんなとても冷静で、感情的になることはあまりない。一方、イタリア人はもっと感情的だ」「文化がまったく異なる。どうなるかは本当にわからないけど、イタリアでレースをしたことがあるので、大きく異なるだろうとは思うけど、ある意味では特別で独特なものになるだろう」過去12年間で強い絆で結ばれてきたメルセデスとレースを戦うことになるという見通しに、ハミルトンは「ホイール・トゥ・ホイールで競うのはきっと不思議な気分になるだろう」と語った。「当然、長い間メルセデスに所属してきたので、すべてが異質に感じられるだろう。だから本当に奇妙な感じになるだろう!」とハミルトンは語った。ルイス・ハミルトン:メルセデスで「部外者」になることを恐れない7度のF1世界チャンピオンに輝いたハミルトンは、メルセデスのF1ドライバーとしての最後の数ヶ月を迎える中、チームが彼の関与なしに前進しようとしていることで雰囲気が変わるとは思わないと語った。メルセデスがが2025年モデルの開発に専念する中で、自分が「部外者」になるのではないかと感じるか尋ねられたハミルトンは、移籍すればチームにとって不利益となるような知識は持たないほうが望ましいとしながらも、まだチームから引き離されるようなことはないと答えた。「そうは思わない」とハミルトンは言った。「これまで僕は本当に積極的に、このマシンの開発に深く関わってきた。それが今年僕たちが取り組める唯一の方法だと思う」「僕は彼らに何も隠していないし、彼らも私に何も隠していない。私がいなくても、チームには成功してほしいと思っている」「僕たちが最近達成した成功を考えると、僕はその一部であり、その一員であることに本当に感謝し、誇りに思っている」