ルイス・ハミルトンが、2025年F1シーズンにスクーデリア・フェラーリへ電撃移籍する可能性が浮上。F1での将来についての決定が間もなく決定されると報じられている。最終的な契約書にサインしたかどうかは定かではないが、Autosportはハミルトンとフェラーリとの交渉は進んでおり、今週中にも締結される可能性があると報じている。
フェラーリは以前からハミルトンの獲得に興味を示してきたが、7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンはメルセデスのほうが成功への近道だと考えていたため、その誘いはこれまで断られてきた。しかし、メルセデスの2度の挑戦的なシーズンを経て、フェラーリはハミルトンにとってより良い将来への賭けであると説得するところまで来ているようだ。昨年、ハミルトンはメルセデスと2024年と2025年の複数年契約を結んだが、どうやら2シーズン目はオプションにすぎなかった可能性があるようだ。つまり、ハミルトンはフェラーリと契約した場合、2025年から加入できるエスケープ条項を持っている可能性が高いということだ。フェラーリもメルセデスも、この状況についてコメントを控えている。もしハミルトンの移籍が決まれば、昨年、ハミルトンと長期にわたる契約交渉を行ったメルセデスにとっては大きな痛手となるだろう。契約が成立した直後のインタビューでハミルトンは、メルセデスは2022/2023年の厳しいシーズンから教訓を学び、今季の新車で栄光を取り戻すチャンスがあると信じていると苦々しげに語っていた。昨年のアブダビGPで、トップに返り咲くことに疑問を抱いたことはないかと尋ねられたハミルトンは 「いや、交渉しているときはなかった」と答えた。「僕たちはそこに到達できると信じている。チームとして以前もここにいた。どんどん新しい人たちが入ってきているけれど、僕らにはまだ素晴らしい価値観がある。全員の中に大きな集中力がある」「今年(2023年)は、基礎はできていて、あとはここに行くだけだと考えていたと思うけど、そうではなかった。2月の時点ではイライラしていたのは、彼らが私が求めた変更を加えてくれなかったからだ」「でも、僕たちが行っている変化を考えると、僕たちが正しかったことを願っている。でも、レッドブルが何をしようとしているのかはわからない」ハミルトンがF1でのキャリアを最後まで見届けることが期待されていたメルセデスへのコミットメントに対する潜在的な心変わりの引き金となったものは何だったのかは不明である。メルセデスの風洞からの初期の兆候は、新しいW15がチームにとって良い前進であることを示しているとされ、ドイツのメーカーは最近、チーム代表のトト・ヴォルフとテクニカルディレクターのジェームス・アリソンが長期契約を延長している。