ルイス・ハミルトンは、まだワールドチャンピオンとしてF1を引退する必要があるかどうかわからないと語る。7度のワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、アブダビで開催された2023年シーズン最終戦で、レッドブル・レーシングへの移籍というセンセーショナルな噂に巻き込まれた。
ハミルトンは、Bild am Sonntagのインタビューに応じ、その真相を明らかにした。「そのような噂は事実ではない」と38歳のハミルトンは主張した。「クリスチャン(・ホーナー)とは長い間話していない。フレッド(バスール)とは昔からの知り合いなので、パドックでよく話す」「でも、僕は13歳からメルセデスに在籍している。ここで続けるかどうかという疑問は一度もなかった」と8月下旬に新たに2年契約を結んだメルセデスのドライバーは語った。「勝てないからといって、良いクルマを持っている他のチームに行くのは、僕にとっては何の魅力もない。長い間勝ち続けてきたクルマで勝つことに達成感はない」「困難な状況に陥ったときに立ち去るのは簡単だ。でも、僕はそんなことはしたことがない」とハミルトンは主張した。「辛いときも苦しいときもいつもそこにいた。マシンが十分に良くないからといって辞めようとは考えたこともない」長期にわたる成功を収めたハミルトンは、2022年に総合6位に終わったことにショックを受けたが、それでも2023年は3位で終えた。数学的に言えば、彼は2024年に再びチャンピオンになる可能性はある。 「本当にそうなるかどうかはわからない。僕はトレンドを信じない。僕はハードワークを信じるよ」とハミルトンは笑う。では、「グラウンドエフェクト」マシンの問題を解決するためのメルセデスの努力は、まだ実を結んでいないのだろうか?「こう答えよう」とハミルトン。「現在のところ、僕たちは必要なところに到達していない」ハミルトンの新契約が終了するまでに、メルセデスはまだタイトルを獲得できる立場にいない可能性があるが、ハミルトンは8度目のタイトルを獲得しない限り引退はしないとまだ考えているのだろうか?「分からない」とハミルトンは少し考えてから答えた。「結末を考えるのは好きではない。いつになるかはまだわからない」「ギャンブラーは大勝ちするとカジノに長居することがよくある。頂点に立ったら去らなければならない。でも、そうするかどうかはまだ決めていない」「まずはトップに戻りたい。でも、それには時間がかかるかもしれない」レッドブルやフェラーリとの交渉のうわさは、ハミルトンがメルセデスで2シーズンにわたり1度もグランプリで勝利していないことから生じただけだという見方もある。「人生は勝つことだけが目的じゃない。僕はそれを本当に恋しいとも思っていない」「今シーズンは4番手くらいのマシンでスタートした。フェラーリより前でフィニッシュすることは、僕たちにとってはチームとしての勝利でもある」「ポールポジションや勝利のためにレースをするのではないことがシーズン序盤に明らかになると、視点が変わる。僕は問題を解決するのが好きなんだ」「残念ながら、このスポーツでは少し時間がかかるんだ」とハミルトンはまた笑った。冬の期間は、メルセデスを勝利への本格的なトラックに戻すのに十分な期間なのかと尋ねられると「まだ考えていないし、考えないようにしているよ」とハミルトンは語った。「レースのことはできるだけ長く考えたくないんだ。今年の現時点ではそういう状況だ。2月になれば、また心配事やストレスが始まるだろう」
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