ルイス・ハミルトンは、F1ラスベガスGPがやってくることで、ラスベガスに住む地元住民が「悪影響を受けることはあり得ない」とし、スポーツが「サーカス」になってはいけないと主張した。F1は今週末、40年以上ぶりにラスベガスでグランプリを開催する。世界的に有名なストリップを時速200km以上で駆け抜ける真新しいストリート・サーキットが舞台となる。
しかし、5億ドルをかけて建設されたピット施設を含むトラック建設による混乱から、一部の地元住民からは反発の声が上がっている。観光客やタクシー運転手からは、道路閉鎖による交通渋滞の遅れに苛立ちの声が上がっており、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、スポーツは地元の人々に「敬意」を払い続けなければならないと考えている。「地元住民から、ここでのイベント開催について多くの苦情があると聞いた」とハミルトンはSky Sports Newsに語った。「地元の人たちに敬意を払わなければならないと思う。多くの人々が懸命に働いている。この街にはたくさんのお金と富がある」「僕たちは人々が確実にケアされるようにしなければならない。派手で魅力的なものだけを見せて人々に悪影響を与えるようなサーカスにはなってはならない」ラスベガスは5月のマイアミ、先月のオースティンに続き、アメリカで今季3回目のF1レースを開催する。ハミルトンは2007年のデビュー以来、F1の成長を見るのは 「驚くべきこと」であり、アメリカ人にF1を「教育」しなければならなかった時期もあったと認めている。「F1に16年間いるけど、このスポーツの成長には本当に感心している」とハミルトンは付け加えた。「2007年にインディアナポリスで初めてグランプリのためにアメリカに来たけど、何年にもわたってこのスポーツが何なのかを人々に教えなければならなかった」「ここにどれほど多くのスポーツファンがいるのかを知っていたけど、僕たちが成長し、スポーツとともに生きてきたように、なぜ彼らがスポーツに惹かれないのか理解できなかった」「ここ数年で、この国がスポーツを本当に受け入れ、僕たちと同じようにスポーツを愛しているように見えるようになったのを目の当たりにして、とても驚いている」ハミルトンは火曜日の夜、ラスベガス郊外にあるスピード・シティで開催されたスポンサーイベントに出席し、メルセデスの新型ロードカー「AMG GTクーペ」の発表のためにAMGがIWCとコラボレートしたことを発表した。