ルイス・ハミルトンは、F1メキシコGPで2位をキープすると告げられた際、「早合点するな!」と前戦のオースティンでの失格をネタにした。ハミルトンとシャルル・ルクレールは、前戦アメリカGPでのプランクが規定以上にすり減っていたことで失格となったが、日曜日のメキシコでは二人とも表彰台に上った。
6番グリッドから順位を上げたハミルトンは、ルクレールを追い抜き、1シーズン16勝目を記録したマックス・フェルスタッペンに次いでチェッカーフラッグを受けた。レース中、ハミルトンは他のマシンを追いかけながらメルセデスの冷却を図ってラインを外す場面も見られたが、それでもダニエル・リカルド、カルロス・サインツ、そしてルクレールをパスして表彰台に上った。レース後の記者会見で2位の結果は維持されるだろうと告げられたハミルトンは笑顔で「早合点するな!」とレース終了の4時間後に失格となった前戦をネタにした。レース全体についてハミルトンは「素晴らしい1日だった。このメンバーとここにいるとは思っていなかったよ」と語った。「難しいレースウイークになったけれど、レース序盤は自分のノーズをきれいに保ち、その後はタイヤマネージメントに専念して、最大限の力を発揮して前進した」「カルロスのペースに気づいたときには、アンダーカットがうまく機能していることがわかった」「マックスとの差を縮められるかどうか試していたけれど、彼はとっくにいなくなっていて、僕は彼とほぼ同じタイムしか出せなかった。でもチームにとっては素晴らしい結果で、本当にみんなを誇りに思う」ハミルトンは金曜プラクティス後のW14のフィーリングについて、先週末のオースティンで感じたものとは「雲泥の差」だと特に褒めることはなく、土曜日の予選6番手以降は「運転するのはちょっとした悪夢のようだった」と語った。しかし、マシンがレーストリムに投入され、燃料が満タンになると、メルセデスは別の意味で生き返ったと彼は考えている。「予選のときから明らかに何かを変えたわけではないし、軽い燃料で走ったときのクルマはピーキーだったと思う」とハミルトンは説明した。「でも、車に燃料をたくさん入れると、ハンドリングが良くなり、運転がさらに楽しくなった」「そして、今週末、特に今日のレースでは本当に素晴らしいセットアップができたと思う。それ以外は本当に良いタイヤマネジメントだった」「純粋に楽しめたよ。ずっとプッシュするわけにもいかないし、200メートルも300メートルもリフト&コーストしてマシンを冷やし、故障しないようにセーブするんだからね」「でも、もしかしたらマックスに近づくチャンスがあるかもしれないと絶対に期待していたけど、おそらく来週にはなるかもしれない」そう語るハミルトンだが、終了間際までタイヤを温存し、最後はマックス・フェルスタッペンから13秒後方でファステストラップを奪ってレースを終えた。