ルイス・ハミルトンは、ロサイル・インターナショナル・サーキットの高速性が今週末のメルセデスF1にとって「チャレンジ」になると予想しながらも、チームがフェラーリと戦えることを期待している。前回の鈴鹿サーキットではメルセデスが大苦戦を強いられ、ポールポジションから1秒差だったハミルトンは、予選で周回を重ねるたびにW14マシンが「ナイフエッジ」のような状態だったと語っている。
カタールがF1カレンダーに復帰し、ドライバーもチームも同じような高速サーキット構成となることを前に、ハミルトンはメルセデスが再び劣勢に立たされることを予想している。ここ数戦はフェラーリが優位に立っているように見えるものの、ハミルトンはメルセデスがフェラーリに対抗できると楽観視している。メルセデスは日本のトラブルから教訓を得て、今週末の見通しを改善できるかと尋ねられたハミルトンは「(メルセデスのパフォーマンスは)常に変化している」と語った。「僕たちはいつも楽観的にここに来ている。常に楽観的だ。でも、クルマに乗り込まなければならないし、もちろん、さまざまな変化球や物事に直面することがよくあるけど、僕たちは常に警戒しているし、どんなことに直面しても対処できるように準備している」「ここは中高速サーキットで、僕たちの得意なところではないことは分かっている。だからチャレンジになるだろう」「僕たちは現実的だし、誰と戦えるかはわかっている。一般的にはレッドブルと競争することはできないだろう」「もちろん、今週末はフェラーリと戦えることを期待している。フェラーリ勢がアップグレードを施し、前戦では特に速かったとはいえ、シンガポールでは彼らを油断できないようしていたし、前戦ではそのうちの1台より前でフィニッシュした。不可能なことなど何もないということだ」日本GP決勝日、ハミルトンは2台のフェラーリに割って入ったものの、フェラーリが3戦連続でメルセデスを上回る結果となった。夏休みの時点でコンストラクターズ選手権で56ポイント差をつけていたメルセデスだが、現在2位争いのフェラーリとの差はわずか20ポイントとなっている。メルセデスがどの順位でシーズンを終えるかにかかわらず、ハミルトンはメルセデスが厳しいスタートから立ち直ったことを "誇りに思う "と主張する。「僕たちは決して楽な2位ではない」とハミルトンは評価する。「フェラーリは本当に強い戦いをしている。ここ数戦、彼らは素晴らしい仕事をしてきたので、本当に良い戦いになるだろう」「このクルマからもっと力を絞り出して、彼らより前でフィニッシュできるかどうか、シーズン後半戦がとても楽しみだ。でも、それにはチームの努力が必要だ。僕たちが最初にどこから始めたかを考えていることを本当に誇りに思っている」一方、ハミルトンはフェルナンド・アロンソを抜いてランキング3位に浮上し、鈴鹿でリタイアしたセルジオ・ペレスに33ポイント差まで迫っている。しかし、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、レッドブルのドライバーを抑えて2位になることよりも、チームのために2位を確保することのほうが重要だと主張する。「つまり、最終的にはチェコのパフォーマンス次第ということだ。ご存知のように、チェコは簡単に2位を獲得できるはずだ。。でも、僕は自分たちが今いるところ、なんとか到達できたことを本当に誇りに思っている」とハミルトンは語った。「今年のこれまでのレースパフォーマンスを本当に誇りに思っているし、もちろん、もっといいレースがしたいし、もっと上を目指したい。もし2位を獲得することができれば、それは素晴らしいことだけど、一番の焦点はチームのために2位を獲得することなんだ」
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