元F1ワールドチャンピオンのネルソン・ピケは、ルイス・ハミルトンに対する人種差別的な発言に対して罰金を科せられた裁判所の決定を覆そうとしたが失敗に終わった。3回のF1世界チャンピオンであるピケは、3月にブラジルのNational LGBT+ Allianceを含む4つの人権団体から告発された後、裁判所から500万ブラジルレアル(約1億2400万円)の支払いを命じられた。
ピケのコメントは、2016年と2022年のインタビューで、ハミルトンとニコ・ロズベルグ、そして、マックス・フェルスタッペンとのチャンピオン争いについてそれぞれ語ったで、昨年になって表面化。マックス・フェルスタッペンの恋人ケリー・ピケの父親であるピケは、自身のコメントについて謝罪し、「考えが甘かった」と述べていたが、インタビューでのコメントを使用したことに人種差別的な動機はなかったとずっと主張してきた。また、70歳のピケは当時の声明で、この人種差別用語と指摘された“neguinho”という言葉やブラジル・ポルトガル語で「男」や「人」という意味で広く使われていると主張している。ブラジルのGloboによると、ピケは最近、罰金を不服として控訴したが、それは失敗に終わった。ブラジル名誉国民であるハミルトンは、ピケに処分を下した同国政府を称賛した。「ブラジル政府に感謝したい。彼らが誰かに責任を負わせ、それが容認されていないことを人々に示したことは非常に驚くべきことだと思う。人種差別と同性愛嫌悪は受け入れられず、僕たちの社会にはその場所はない」とルイス・ハミルトンはコメント。「だから僕は、彼らが何かを支持していることを示したことを嬉しく思いう。もっと多くの政府がそうしてくれることを願っている」「ウガンダをはじめ、アフリカや中東の30カ国以上で見られるように、そこから学べることはたくさんある」
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