新たにFIA会長に選出されたモハメド・ビン・スライエムは、ルイス・ハミルトンがF1を引退することはないと確信していると語る。ルイス・ハミルトンは、最終戦アブダビGPの最終ラップでマックス・フェルスタッペンに抜かれ、前人未踏の8回目のF1ワールドチャンピオン獲得は叶わなかった。
当初、メルセデスF1は、終了間際のセーフティカーの処理について抗議し、さらなる上訴を検討していたが、FIAがF1アブダビGPでの出来事について完全な調査を実施するとの発表を受け、抗議を取り下げた。ルイス・ハミルトンは、F1アブダビGPのレース後のパルクフェルメでの簡単なインタビュー以降、公に発言しておらず、タイトル決定戦の前日からソーシャルメディアに投稿していない。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、彼とルイス・ハミルトンがF1アブダビGPでの出来事に“幻滅”しており、「ルイスがレースを続けてくれることを心から望んでいる」と語った。この発言を受け、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが「ハミルトンがF1に戻ってくるとは思わないと語るなど、“ルイス・ハミルトン引退説”が外野で展開されている。ダカール・ラリーに先立つ記者会見で、ルイス・ハミルトンが今年レースに出場しないのではないかと質問されたモハメド・ビン・スライエムは「ノー。彼が引退するとは思っていない」とコメント。「逆に質問をしたい。ルイスはレースをするつもりはないと宣言しか? ノーだ。一言もそんなことは言っていない。ドライバーであれば、自分自身で宣言するはずだ。噂をするべきではない」「ルイスは戻ってくると確信している。ルイスはモータースポーツの大きな部分を占めており、もちろん、F1の新しい時代にルイスの勝利と成果を加えることができるし、そして、フェルスタッペンもそこにいる」「来年は非常にチャレンジングなF1シーズンが見られると確信している」モハメド・ビン・スライエムは、F1アブダビGPで起こったことが繰り返されないように、競技規制を解決する際にFIAが「反応的ではなく積極的」である必要性を強調した。「アブダビで起こったことの事例を研究するつもりであり、誰からの圧力も受けずにどのように前進するかが決定されるだろう」とモハメド・ビン・スライエムは語った。「FIAの完全性、それを保護することは私の仕事と義務だが、それは我々が自分たちの規制を調べないという意味ではない」「最初の記者会見で、私はそれは神の書ではないと言った。人間によって書かれている。人間によって改善され、変えられることができる。以上だ」また、モハメド・ビン・スライエムは、FIA会長としての最初の記者会見で、先月パリで行われたFIA年間表彰式を欠席することでFIAの規則に違反したことが判明した場合、ルイス・ハミルトンを「許しはない」と述べていた。モハメド・ビン・スライエムは、ルイス・ハミルトンに連絡したが、まだ返事がないことを明らかにした。「私は彼にメッセージを送った」とモハメド・ビン・スライエムは語った。「彼は今、100%機能する準備ができていないんだと思う。彼を責めるべきではない。私は彼の立場、ドライバーとしての立場を理解している。もちろん、彼は別のレベルにいる「しかし、ルールもある。私にとって、それは特にドライバーや特定のチームではない。一般的に、我々が尊重しなければならない規則があり、我々はFIAの完全性を尊重しなければならない。そして、私は正しい事実を入手しない限り、誰のことも判断することはできない」「もちろん、FIA年間表彰式に出席していなかったし、チームとルイスはそれについて知っていたと思う。しかし、結局のところ、人間だ。ストレスとプレッシャーがあった」「私はすべてが整理されると確信している。過去を考えることはできない。考えることはたくさんある。我々は未来の人々だ」