メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、自分が最初のタイトル争いは“困難で激しい”経験だったとし、同じような境遇にいるマックス・フェルスタッペンにはプレッシャーがかかっているはずだと語った。マックス・フェルスタッペンは、通算17勝を挙げており、F1で勝つことを知らないドライバーではない。しかし、今シーズンはキャリアで初めてワールドチャンピオンをかけて戦っている。
マックス・フェルスタッペンは、シルバーストンとモンツァでライバルのルイス・ハミルトンと接触し、2つのビッグポイント獲得の機会を逃した。マクラーレン所属時のF1での2シーズン目となる2008年に初タイトルを獲得したルイス・ハミルトンは、そのときに肩にのしかかったストレスを覚えており、マックス・フェルスタッペンが、初めてのタイトルの挑戦に緊張と負担を感じているかもしれないと語った。「当然、彼はそれを認めないだろうし、仮定するつもりもないけど、僕が最初のタイトル争いをしたときのことは覚えているし、間違いなくプレッシャーを感じていた」とルイス・ハミルトンはF1ロシアGPの記者会見で語った。「難しかった。強烈だった。さまざまな感情を経験したし、常にそれにベストな方法で対処できたわけではない。それが予想される」「多くのプレッシャーがある。大きなチームで働いている。勝ちたいという願望が大きいので、多くの自己期待とプレッシャーがある」「だから、僕はそれを共感し、理解している。でも、僕たちがこれから成長し続けることは分かっている」ルイス・ハミルトンは、ライバルとホイール・トゥ・ホイールでのレースを経験し、適切な場所で適切なタイミングで攻撃するドライバーの能力が重要であることを示唆した。「僕たち全員が賢くなければならないし、自分のコーナーにできない時があることを知っている必要がある。次のコーナーで戦うために生き延びることが重要だ」とルイス・ハミルトンは語った。「ある意味で、経験を通してそのバランスを見つけるものだし、1つのコーナーで勝利が決まるわけではないことを分かっている」「言ったように、僕は最初のチャンピオンシップを賭けた初めて戦いの熱意がどのようなものかを知っている。そして、その間にさまざまな経験と感情を経験することをね」ルイス・ハミルトンは、モンツァでのマックス・フェルスタッペンとのクラッシュの後、首の痛みに苦しんではいないと報告した。また、クラッシュ中に受けた怪我の程度を誇張したと主張したレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコのコメントを却下した。「そういった個人が話していることにあまりに耳を傾けることはない」とルイス・ハミルトンは語った。「マシンが頭に着地すると、なんらかの不快感を覚えるのは当然のことだ」「言ったように、レースの後に少し痛みを感じたのは確かだ、そして、僕はそれを検査するつもりだと言った」「私はレース直後と飛行中にアンジェラ(カレン/理学療法士)と取り組んで、翌日検査を受けた。その後、僕たちは一週間を通して鍼治療などでそれに取り組んだ」「死にかけたと言ったわけではない。もちろん、わずか1ミリ秒で何が起こるかを分かっていた。ひどい怪我をせずにそこから抜け出せたことに感謝している。僕たちは次に進んでいる」