ルイス・ハミルトン、2023年から導入されるF1ドライバーのサラリーキャップ案は、メルセデスF1との新しい契約の合意がこくれていることとは“何の関係もない”と主張する。ルイス・ハミルトンは、今シーズン限りでメルセデスF1との現行契約が満了するが、まだ2021年以降にチームに留まる延長にはサインしていない。だが、両当事者はお互いにコミットメントを表明している。
ルイス・ハミルトンは7月に“少なくともあと3年”はF1に留まりたいが、新型コロナウイルスによって引き起こされた世界的な財政危機によって“大型契約”に同意することは心地よいものではないと認めていた。F1エミリア・ロマーニャGPに先立って行われた記者会見で、ルイス・ハミルトンは、暫定的に合意されたとされる両ドライバーの給与を合わせて3000万ドルに制限すると言う計画は新しい契約が遅れている要因にはなっていないと強調した。「それとは何の関係もない」とルイス・ハミルトンは語った。「そういったことが議論されていることすら知りらなかった。ドライバーの立場からすると驚きだと思う」「もちろん、僕たちは少し前にそのアイデアを聞いたことがある。おそらく昨年フランスだったと思うけど、それを聞いたのは今週が初めてだった」「今後の議論に入るときには、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)がF1と緊密に連携することが重要だと思う」同じようにチームとの新たな契約を結んでおらず、現在2021年の役割に変更がある可能性を示唆しているメルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンがF1ワールドチャンピオンを獲得するまで契約が成立する可能性は低いと明らかにした。メルセデスは今週末のイモラで4位以上でフィニッシュすれば、コンストラクターズ選手権の7連覇を記録する可能性がある。また、ルイス・ハミルトンは早ければ次戦F1トルコGPで7回目のドライバーズタイトルを獲得する可能性がある。トト・ヴォルフは、現在の世界的な財政状況を考えれば、メルセデスとルイス・ハミルトンが給与に関して妥協することに問題はないと確信していると語る。「ルイスがチームの成功だけでなく、ハードコアなファン以外でF1の知名度を上げることに貢献したことは物凄いことだ」とトト・ヴォルフは語った。「それは我々が常に尊重することだ。過去に尊重してきたことであり、将来的に尊重していくことだ」「ルイスと私は常にお互いの立場を尊重してきた。この話題についてかなりの議論があった。だが、常に我々双方が納得のいく妥協点を達成してきたし、今回も同じ状況を達成できることは間違ないない」ルイス・ハミルトンは前戦F1ポルトガルGP、F1以降の人生を計画しているが、、2021年にはグリッドに立つと主張した。「今回の間に、次のことについて考えているのは間違いない」とルイス・ハミルトンは説明した。「僕はF1とは別のさまざまなプロジェクトに取り組んでいる。今すぐ話せるほど大きなものはないけど、できる限りの準備をしながら、他のことに取り組んでいる」「自分がピークに達しているとは思わない。確かに良いエリアにいると思うし、まだレースを続けたいと思うけど、それがどれだけ長くなるかはわからない」「やめるまでにそう長くはかからないのは間違いないし、今は将来がどうなるかをゆっくりと理解するための期間だ。来年もまだここにいるつもりだと言うことができるし、少なくとも時間はあるので心配はいらない」