F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、F1は意図的に赤旗を使用してショーを持ち上げていると考えている。F1トスカーナGPのレース後、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、セーフティカーのリスタートで灯火を消すのを遅らせることで、安全性を犠牲にして興奮を高めようとしたと述べ、F1レースディレクターは“個人的な屈辱”だと語っていた。
しかし、ルイス・ハミルトンはさらに一歩踏み込んだ。レース中盤の赤旗による中断は、F1の歴史でも非常に稀なことだが、メルセデスが圧倒的な強さを見せる2020年シーズンでは、F1イタリアGPで1回、さらにF1トスカーナGPでは2回の赤旗中断となった。F1は意図的に安全性と引き換えにショーを提供していると思うかと質問されたルイス・ハミルトンは「僕にはわからないことだ。度を超えたことは言いたくない」「ファンがリスタートやモンツァでのいろいろなことにエキサイトしていたのは知っている。彼らはトラックに紙切れが落ちていたら、赤旗を出してリスタートさせようとしているように思う」「それがなぜエキサイティングなのかは理解できる。全員が大きなギャップでゾロゾロと走っているようなレースは退屈なレースになる可能性があるからね」「彼らはNASCARでそれをやっているようね。レースをエキサイティングにし続けるために常にイエローフラッグやセーフティカーを出している。でも、彼らが安全面を考慮に入れる必要があるのは間違いない」