6回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、F1オーストリアGPの金曜フリー走行を支配したにも関わらず、メルセデスF1の強力なスタートを「鵜呑みにするつもりない」と語る。新シーズンの開幕となったF1オーストリアGP初日のフリー走行でメルセデスF1の二人は両方のセッションでタイムシートの上位を独占。ルイス・ハミルトンは、昨年の第9戦オーストリアGPの初日を上回るタイムを記録し、W11はすでにこの段階で昨年マシンを超えた戦闘力を備えていることを示した。
また、レーシング・ポイントF1の“ピンクメルセデス”が約0.6秒差の3番手につける飛躍。その一方で、本来のライバルであるフェラーリとレッドブル・ホンダF1は、FP1とFP2全体でメルセデスF1のペースからかなりの遅れをとった。「戻ってこれてとてもうれしかった」とルイス・ハミルトンは語った。「久しぶりだったし、2月以降となる新車を感じるのはとてもいい気分だった。シルバーストンでテストしたクルマとはかなり違うね」「正直、2月の自分がどんな感じだったか覚えていない。正直なところ、ずっと前のことだ」「ポジティブなことは、今日のクルマがいい感じだったことだ。昨年と比較して、間違いなく全体的にクルマを改良を続けているように感じられるし、それはポジティブなことだ」メルセデスF1は、ライバルに勝っていると感じているかと質問されたルイス・ハミルトンは「言うのは難しい」と答えた。「見た感じがよかったのは間違いないけど、プラクティスからあまり多くのことを読み取ることはできない。他チームのいくつかを見れば、おそらくパワーモードを下げているかもしれないし、燃料などいろいろ分からないことがある」「だから、僕たちはこれを鵜呑みにするつもりはないし、明日にむけて今夜マシンを改善していく」ルイス・ハミルトンから0.197秒差の2番手でセッションを終えたバルテリ・ボッタスも、メルセデスF1が独自のリーグにいることを示唆するのはまだ時期尚早だと語った。「まだ金曜日だし、プラクティスにすぎない。どのチームも彼らが持っているすべてのパフォーマンスをまだ引き出していないと思う」「明日はラップタイムが縮まるだろう。トラックからだけでなく、チームとドライバー側もタイムを縮めてくると確信しているし、言うのは時期尚早だ。でも、現時点でそれほど悪くはないね」関連:F1オーストリアGP フリー走行2回目:ハミルトン最速でメルセデスF1が1-2