メルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリはSF90の弱点を解決して今後は“どのタイプのサーキットでも機能する”ようになった考えており、メルセデスよりもフェラーリの方が優位に立っていると警戒する。夏休み後の2連勝はフェラーリの得意な高速サーキットが要因だったと考えられていたが、低速でツイスティなシンガポールではメルセデスやレッドブル・ホンダに対して苦戦を強いられることになると考えられていた。
しかし、フェラーリはF1シンガポールGPに新型フロントウイングを含めたアップグレードを投入。下馬評を覆して1-2フィニッシュを果たし、3連勝を達成。これにより、フェラーリ SF90は苦手だった低速コーナーも克服し、今後はどのタイプのサーキットでも勝利を狙えるようになったと考えられている。ルイス・ハミルトンは、今後はより厳しい戦いを強いられることになると考えている。「僕は自分が現実主義者だと考える傾向にある。だから、自分たちがいる状況は分かっている」とルイス・ハミルトンはコメント。ルイス・ハミルトンは、シンガポールでのフェラーリのパフォーマンスは、空力アップグレードだけによってもたらされたものではないと考えている。「彼らは何らかのアップグレードを考えだしたのかもしれないけど、実際にはシーズン初めから良いクルマを持っていて、単に正しい作動ウィンドウに入れることができていなかっただけかもしれない」「彼らはここでパフォーマンス面で20/30ポイントのダウンフォースをもたらすような大幅なアップグレードを持ち込んだ可能性は低いと思う」ルイス・ハミルトンは、メルセデスには大きなチャレンジが待ち受けていると考えており、フェラーリの急上昇に対応した対策を施していく必要があると考えている。「今後、彼らのマシンがどこでもうまく機能するの明らかだ。特に彼らはストレートがとても速いので、倒すのはかなり難しくなるだろう」とルイス・ハミルトンはコメント。「現時点では僕たちはストレートで彼らと戦うことはできない。でも、これまでもベストではないマシンで勝ってきたし、週末に僕たちがどうやって結果を出せるかにかかっている」「現時点では彼らの方が両方の面でより優れた結果を出している。でも、僕たちが運営面で優れていれば、彼らを倒すことができると思う」
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