ルイス・ハミルトンは、ホンダからルノーにF1エンジンに切り替えることになった古巣マクラーレンが2018年に再出発できることを願っていると語った。F1シンガポールGPが開幕した15日(金)、マクラーレンは今シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、2018年からルノーと3年契約を結んだと発表。2015年にマクラーレン・ホンダとして出発して以降、チームは苦戦を強いられ、3シーズン目となった今年もいまだ表彰台にすら手が届いていない。
ルイス・ハミルトンは、それぞれに険しい道を歩んできたマクラーレンとホンダは、新たな道で再出発できるはずだと語る。「正直、こうならなかった方が驚きだといっていいと思う。どちらにとっても長くて険しい道だったし、今回のことがマクラーレンにとって新たなスタートになることを願っている。彼らは僕たちと戦うすべきチームだと思うからね」とルイス・ハミルトンはコメント。「でも、どうなるかは誰にもわからない。もしかしたら、ホンダが数年後に挽回しているかもしれないしね」ルイス・ハミルトンは、F1はいかに適切なタイミングで動けるかが重要であり、まるで“チェス”のようだと評している。ルイス・ハミルトン自身、2012年シーズン末にマクラーレンに別れを告げてメルセデスに移籍した際は大きな疑問の目を向けられた。だが、移籍から1年経った2014年以降はメルセデスが圧倒的な強さをみせている。2008年にマクラーレンで初のタイトルを獲得したルイス・ハミルトンは、メルセデスで2014年と2015年にドライバーズ選手権を2連覇。良いタイミングで勝てるクルマを乗り継ぐことができたハミルトンは、ミハエル・シューマッハが保持してきた歴代最多ポール獲得記録を塗り替えている。 メルセデスへの移籍は人生で一番の決断だったかと質問されたルイス・ハミルトンは「これ以上は夢にすら描けないくらいだと思っている。本当に最高の経験だし、当然、変えたくはないね」と述べた。関連:・マクラーレンとホンダ、パートナーシップ解消を正式発表・マクラーレン、ルノーとのF1エンジン契約を正式発表