昨年ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンだが、多くの批判、そしてスキャンダルにさらされた今シーズン、F1の引退さえ考えていたことを認めた。「この先5年間、自分がここにい続けたいかのか、100%確信が持てなかった」と、ハミルトンは心境を語った。「たくさんのことが起こりすぎた。僕は、酷評されながらもスポットライトを浴びていたいのか?フィッシュ&チップスの店や映画にも行けない、カメラマンに追わて遊ぶことすらままならないのにスポットライトの中に僕はいたいのだろうか?」
しかし、ハミルトンは、最終的にF1マシンをドライブして成功することが最も重要だという結論に達した。そして、最初は気持ちが揺らいだと認めながらも、なぜチームへの忠誠が疑問視されるのだろうと考えた。「僕はこのスポーツとチームにすべてを捧げているし、僕の忠誠心は疑われるべきものではない」そう主張するハミルトンだが、1週間前の中国では「この先5年間、自分がF1にい続けたいかどうか、100%の確信が持てない」と自身の忠誠心に疑問を口にしていた。ハミルトンは、F1ドライバーとしての栄光のいくつかは完全に失われたと語る。「僕はマシンを走らせるのがとても好きだ。自分の仕事を愛している。でも、政治やいろんなことに囲まれていると・・・」今シーズンの序盤はパフォーマンス不足に苦しんだハミルトンだが、第4戦バーレーンGPで4位入賞を果たし、マクラーレンの復活を予感させる走りを見せた。だが、今週29日(水)にはオーストラリアGPでの虚偽の発言について裁判が行われ、最悪の場合、数レースの出走禁止やポイントの剥奪などが予想されている。