メルセデスは、ルイス・ハミルトンのMGU-Hに問題を発見し、F1中国GPの決勝レースを前にパワーユニットの全コンポーネントを交換することを決定した。ルイス・ハミルトンは、この問題によってパワーを失い、予選でラップタイムを出せずに最後尾からスタートすることになった。メルセデスは、ルイス・ハミルトンのパワーユニットをブリックスワースに送り、救済可能なコンポーネントを見極めるとしている。
ルイス・ハミルトンは日曜日のレースで2基目のパワーユニットを使うことになるが、シーズンで5基まで使用が認められているため、交換によるペナルティはない。 オーバーテイク向けてにセットアップを変更して、ピットレーンからスタートするという選択肢もあるが、ルイス・ハミルトンは、先頭に対して最初に失うタイムを考えるとそれは得策ではないと語る。「ピットレーンからスタートすれば、最後尾から8秒くらいの遅れになる。ただでさえ僕は大量の巻き返しが必要なので、さらに8秒も損するつもりはない。信号を操作する時間にもよるけどね」「どちらにもメリットとデメリットはある。ピットレーンの方が安全かもしれないけど、8秒遅れることになる。グリッドからスタートすればクラッシュに巻き込まれる恐れがあるので、それを回避しなければならない。でも、そこはエキサイティングな部分でもあるし、僕はエキサイティングな方を取りたいんだ」 最後尾というポジションにもかかわらず、ルイス・ハミルトンはレースを楽しみにしていると語る。「レースを始めた頃はこうだった。周りの子たち、特に僕より前にいる人たちは最高の機材をすべて持っていて、僕は一番後ろにいる。押し出されたり、いろいろなことで最後尾になってしまう。僕はそこから前を切り開いていく必要があった。あの頃を思い出させてくれるし、僕はそういう戦いが大好きだ。後ろからスタートして楽しめなかったレースなんて一度もない。最後まで走れればそれでいい」 「とにかく最後まで走り切ることが最初のステップだし、レース全体を通してバトルをすることが唯一の望みだというのは全ドライバー共通の意見だろう。ホイール・トゥ・ホイールのバトルをして、抜きつ抜かれつ、ジェットコースターのような感情の起伏を味わうことがね」
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