ルイス・ハミルトンは、F1の新しいスタート手順が、レーススタートをさらに“予測できない”ものにすると感じている。夏休み後のF1ベルギーGP以降、ピットウォールがクラッチセッティングに関与できなくなり、スタートはドライバー自身の手に戻る。過去2戦でメルセデスは、フロントローを獲得しているにも関わらず、F1イギリスGPでは、ウィリアムズのフェリペ・マッサとバルテリ・・ボッタス、F1ハンガリーGPではフェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンにオープニングラップで先行を許している。
そのため、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグにはより多くのプレッシャーがかかることになる。ルイス・ハミルトンは、新しいスタートフォーマットが“チャレンジングになる”と認める。「ハンガリー後からスタートは非常に面白くなるだろうね」とルイス・ハミルトンはコメント。「より予測できないスタートになると思うし、もっと悪くなりそうだとイメージしている。でも、それがレースだ」ルイス・ハミルトンは、FIAは埋め合わせをするために規約を微調整する必要があるかもしれないとさえ考えている。「彼らはそれがレースにどのような影響を与えるかについて過小評価しているかもしれない」「スタートは変わらないかもしれないし、壊滅的になるかもしれない。もっと縫うように進むことになるかもしれない。誰にもわからないよね?」「僕の推測では、正常なものにはならないだろうし、調整されることになると思う」「彼らはそれを変更する必要があるかもしれない。良いアイデアだけどね」一方、ルイス・ハミルトンに21ポイント差をつけられているニコ・ロズベルグは、FIAによって導入されるイニシアティブを歓迎している。エンジニアが関与しなくなることについて「スタートが完全に僕たちドライバーに100%委ねられるのは良いことだね」とニコ・ロズベルグはコメント。「良いスタートを切れば、それはドライバーの腕だ。悪いスタートを切ってもね。もう少しわかりやすさが加わるので良いことだ」「スタートは非常に重要なフェーズだ。最近、僕たちが目にしたように、それによって複雑になることもある」スタート手順の変更に関わらず、トト・ヴォルフは、メルセデスの両ドライバーがここ2レースでクリーンなスタートをすることに苦労しているかを理解しなければならないと語る。「非常に懸念している」とトト・ヴォルフはコメント。「シルバーストンではウィリアムズ勢に前に出られた。ハンガリーではフェラーリ勢にやられ、混乱と1周目のインシデントを引き起こした」「それは受け入れがたいことであり、我々は状況を分析し、解決する必要がある」「多くの理由があり、特定のひとつだけではないと思っている。だが、そういうことを目にするには良いことではない」「プラクティスのスタートは非常にいいが、私が無線で聞いた限りでは重要なときにあまりにホイールスピンンが多く、回復できずにオーバーテイクされた」