マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、ルイス・ハミルトンが2013年にメルセデス移籍を決めたことについてまだ気持ちが乱れていると考えている。ルイス・ハミルトンは、デビュー以来所属していたマクラーレンを離れ、2013年からメルセデスと3年契約を締結。ルイス・ハミルトンはメルセデス移籍について“新たなチャレンジを必要としている”と述べていた。
しかし、マーティン・ウィットマーシュは、現在のメルセデスの苦戦ぶりを見て、ルイス・ハミルトンに早くも後悔の念が忍び寄ってきているはずだと述べた。「彼が大きなミスを犯したと考えていればいいと思うし、来年もそう思ってほしい」とマーティン・ウィットマーシュはF1公式サイトに胸中を明かした。「彼自身が決めたことであり、それに耐えなければならない。私は彼のことを11歳から知っている。10代から一緒に仕事をしてきたので、ブラジルが終わったらお互いとても感情的になるだろう。決定がなされて以来、すでに1度か2度、感情的な瞬間があったと思う。だが、彼に聞いてみてほしい。我々は非常に良い関係だとね」 マーティン・ウィットマーシュは、ルイス・ハミルトンの決断は完全な驚きではなかったが、来年もマクラーレンに残った方が彼にとって幸せだっただろうと考えている。「驚きはしたが、ショックではなかった。彼はシンガポールのすぐ後に知らせてくれた。彼自身、シンガポール後の月曜か火曜くらいまでは心を決めていなかったと思う」「悪いレースの後で何かを決めるのは良いことではない。あのレースで彼は勝利を確信していたし、落胆していた。私はあのような状況の決断するのは決して良いことないと彼に言った。彼の決断は尊重する。だが、うちにいた方が良かったと信じている。強いのは我々だ。来年は彼を倒してみせるよ!」 マーティン・ウィットマーシュは、メルセデスは、マクラーレンが提示した金銭面の条件を上回ったのだろうと考えている。「率直に言って、わからないがね。その答えは、私よりルイスの方がよく知っているだろう。いくつか推測できる要因があるだろうが、私が思うに、一番は巣立ちの時が来たと感じたことだろう。それにさまざまな感情が重なってのことだと思う。彼はあまりに長く我々と一緒にいたので、完全には理解できない」 「彼は自分の決断を正当化しなければならない。まさか“いや、向こうの方が大金を出してくれたからさ”とは言えないだろう。なので、大きな間違いを犯したと彼が言うこともないだろう」