ハースF1チームの元タイトルスポンサーであるウラルカリは、スイスの仲裁裁判所が命じたスポンサーシップ資金の残金返済期限をチームが守らなかったことを明らかにした。6月12日付のスイス仲裁裁判所の裁定によると、ハースF1チームはウラルカリとの契約解除に伴い、スポンサーシップ契約の残金と利息、仲裁費用をただちに支払う義務がある。
同様に、ハースF1チームは、2022年3月にロシアのウクライナ侵攻を受けて一方的に破棄したスポンサー契約に基づき、2021年シーズン用のチームのレースカーをウラルカリに1か月以内に引き渡すよう、仲裁裁判所から命じられていた。ウラルカリによると、金銭(利息と費用を含む)は支払われておらず、期限までにレースカーも引き渡されていない。実際、7月初旬にウラルカリがハースF1チームに送った、レースカーの引き渡しに関する選択肢を示した手紙には、回答がないままである。一方、支払われた金額に対する利息は引き続き発生している。「ハースが要求された送金を実行しなかったことは、仲裁手続きによって決定された仲裁裁判所の裁定に対する露骨な違反である」と、世界最大のカリ肥料生産・輸出企業であるウラルカリは短い声明の中で述べた。「これは『スポーツマンらしくない行為』という言葉に新たな意味を与えるものだ」「ウラルカリは、この裁定が実行されるよう、法律で定められたあらゆる手段を講じる」とウラルカリ社の代表は述べ、さらに「ハースの現在のスポンサーおよび将来のスポンサーは、彼らを待ち受ける可能性があるある意味で扱われることに留意すべきである」と付け加えた。