ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、アメリカ人ドライバーをF1グリッドに戻ることの潜在的な困難について語った。今年アメリカではマイアミGPが初開催され、2023年には新たにラスベガスGPも加わり、3つのレースが開催されることからも、F1のアメリカへの大きな進出は誰に目に明らかだ。
F1カレンダーでは、アメリカは存在感を増しているが、F1グリッドについては同じことは言えない。2015年にアレクサンダー・ロッシがマノー・マルシャで短くスティントをして以来、アメリカ人F1ドライバーは姿を消している。インディカーの若手有望株であるコルトン・ハータは、2022年シーズンに向けてアンドレッティのアルファロメオ(ザウバー)の買収策の際にドライバー候補に挙がり、今年はマクラーレンとテスト契約をするなど、現在、F1に最も近いアメリカ人ドライバーと考えられている。F1で唯一アメリカを拠点とするチーム代表として、アメリカ人ドライバーをF1グリッドに戻すことにおいてギュンター・シュタイナーとハースF1チームにも注目が集まっているが、それを再び実現することにはいくつかの問題があると彼は考えている。「F1にアメリカ人ドライバーがいれば素晴らしいと思う。明らかに我々にとってそれは究極のものだろう」とギュンター・シュタイナーはCrash.Netとのインタビューで語った。「しかし、これには2つの問題がある。第一に、チームとして、アメリカ人ドライバーに彼がふさわしいと思うものや期待するものを与えられないのであれば、それは我々にとって良くないことであり、なぜ我々はそれをするのだろう」「そして第二に、ドライバーが十分に良くない場合、それはアメリカ市場にも良くない。少なくともサクセスストーリーである必要がある。非常に難しいので、アメリカ人ドライバーがF1に入るのにあまり力を入れなかった時期があったと思う」「アメリカは住むには素晴らしい場所であり、F1を真剣に行うには、若い頃にヨーロッパに移住する必要がある。優れたレーシングドライバーである場合、米国にはかなり良い機会がたくさんある」「F1への関心が高まったことで、再び蓄積が見られることを願っている。時間はかかるだろうが、いつか誰かがやって来て、F1のスターになることを願っている」