ハースF1チームのプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは、F1モナコGPのフリー走行1回目の開始直後にIT機器に問題が発生したため、チーム側からFIAにブラックフラッグ(黒旗)を提示するよう依頼していたことを明らかにした。フリー走行1回目、ハースF1チームのITが故障し、チームはロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンと無線で通信することもマシンのテレメトリーからデータを取得することもできなくなった。
ハースF1チームは、ピットボードで両ドライバーにピットに戻るよう指示を出したが、二人ともそれに反応することができなかったため、チームはドライバーを強制的にピットに戻らせるためにFIAにブラックフラッグを提示するよう要求したと。最終的にIT問題は解決し、両方のドライバーはセッション終盤に走行を再開して8番手と10番手で終えている。「IT機器に問題が発生した。データもなく、無線も使えずに彼らと連絡を取ることができなかったし、クルマがどうなっているのかもわからなかった。彼らはすぐにピットインする必要があった」「ピットボードを出したが、彼らはそれを見なかったので、レースコントロールに黒旗を提示してもらうというアイデを思い付いた。そうすれば、彼らが入ってくるだろうとね。それが我々がしたことだ。誰もがそれについて少し興奮しすぎていたようだね」「その場での我々は少し創造的だったと思う。彼らがピットインせざるを得なくするよう助けを求めたのだ。それで彼らは入ってきたし、我々は問題を解説し、最後の20分で再開することができた」ギュンター・シュタイナーは、この一件がロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンがもっとピットボードに注意を払えという教訓になることを願っていると冗談交じりに語った。「彼らはピットボードも見るべきだ。今後はそうすると思う。もし、モンテカルロで5周以上にわたって無線で何も聞こえなければ、何かが間違っているに違いないとね!」