ハースF1チームは、タイトルスポンサーのリッチエナジーがホワイトバイクス(Whyte Bikes)とのロゴ使用に関する裁判に敗れたが、現状はリッチエナジーのロゴを使用したマシンカラーリンングを変更する予定はないとしている。自転車ブランドのホワイトバイキクスを所有しているATB Salesは、リッジエナジーのロゴが著作権を侵害しているとしてロンドン高等裁判所に提訴。5月14日(火)に裁判が行われ、ATB Sales側の主張が認められた。
今回の判決の結果、リッチエナジーはホワイトバイクスの利益への侵害を理由にロゴ使用の差止命令が下されている。しかし、リッチエナジーは判決に上訴する権利があるため、差止命令は6月27日まで延期されており、今のところ、ハースF1チームはF1マシン、ドライバーのレーシングスーツやヘルメット、チームキット、およびホスピタリティーユニットからリッチエナジーのロゴを完全に削除、もしくは変更することは求められていない。この件についての影響について質問されたハースF1チームのプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは「我々が何かを変更する必要がある場合は、彼らが我々にそれを告げることになると伝えられている」とコメント。「すべてが問題ないことを確認する必要があるのは確かであり、我々は彼らが我々に伝えてきたすべてのことを行っている」「我々はロゴに問題はない。リッチエナジーはロゴに問題がある。彼らが変更する必要があるのか、もしくはまた別のソリューションがあるのかは私にはわからない。私にはそれらを解決する必要はないし、彼らの問題に関与するつもりはない」「ここ(モナコ)に関しては、ロゴを現状のままにしておくよう言われているし、他に指示があった場合にはそうする準備はできている」裁判所の判決はリッチエナジーのCEOであるウィリアム・ストーリーに批判的なものだったが、ギュンター・シュタイナーは、チームのイメージがこの件によって損なわれることについてはあまり心配していないと語る。「何を言われているか、何をやっているかで人々を判断したくはない。ご存じのように私はそのようなことについて非常に寛大であり、人々に“あなたは間違っていた、あなたは正しかった”と言わせるようなことはしない。それは人生における私の立場ではない」「裁判官にも意見があるし、私の知る限りではリッチエナジーは判決を上訴する。それは私から出てきたことではない。全てが完了するまで待ってから結論を出すべきだ」「裁判官がウィリアムをそのように判断した場合、私はそれについて何ができるか? 彼は私に何も悪いことをしたわけではない。それが私の意見だ」「彼は彼がやろうとしていると言ったことをやった。それは我々にとって悪いことだろうか? 私はあまりそうは考えていない。なぜなら、私の意見ではブランドとしてのリッチエナジーはウィリアム・ストーリーよりも大きいし、すべてが終わるまで待つつもりだ」また、ギュンター・シュタイナーは、ホワイトバイクスが最近の記者発表でハースF1チームの画像を使用して宣伝効果を得るという離れ技を成功させたと考えていることを示唆した。「ホワイトバイクスはお金を払わずにF1カーを載せるという簡単な方法で宣伝効果を得た。彼らにとっては公平なプレーだ」とギュンター・シュタイナーはコメント。「彼らはそこから多く宣伝を得ることができる。だが、我々は積極的にそこに引き込まれるつもりはない。我々は何も悪いことはしていないのだからね」
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