ハースF1チームのチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは、ライバルチームは“Bチーム”に損害を加えるためにロビー活動を行っていると非難する。ハースF1チームはフェラーリと密接な技術提携を結んで多くのパーツを購入して競争力をつけているが、“非Bチーム”あるルノーとマクラーレンは、トップチームと小規模チームによるそのような提携を防ぐことを次のコンコルド協定の交渉カードとして使っていると報じられている。
ハースだけでなく、アルファロメオ・レーシングもフェラーリのBチームとして機能しており、フェラーリの育成ドライバーにレースシートやテストの機会を与えている。また、トロロッソの今季マシンはレッドブル RB14のパーツが多数使用されている。メルセデスからエンジン供給を受けているレーシングポントもBチーム提携についての懸念を表明している。「誰もあそこでデータが交換されていないと言うことはできない」とレーシングポイントのチームメンバーは Auto Motor und Sport にコメント。「ザウバーの技術責任者であるシモーネ・レスタはフェラーリから直接スイスに行った。通常のガーデニング休暇さえなくね。両方のチームはお互いにどの開発物がどのように機能するのかを知っているということだし、彼らの間で仕事を振り分けることができる」だが、ギュンター・シュタイナーは、そうした発言やロビー活動はハースF1チームのような小規模チームに損害を与えるために行われていると主張する。「彼らは、自分たちを有利にするために我々に損害を与え、何かを奪い去りたいんだ」とギュンター・シュタイナーはコメント。ハースF1チームは、ルールが許す範囲で多くのパーツをフェラーリから購入しており、それによって小規模な予算でもルノーのようなワークスチームを挑むことができている。「我々はルールがそれを許しているのでこのモデルを選択した」とギュンター・シュタイナーはコメント。「それ自体が証明されていることだ。特に新しいチームにとってはね。そうでなければF1に参入するチャンスさえないだろう。なぜそれを変えろと言うんだい? 誰もが我々のモデルを採用することができる。私はルノーに対して彼らがどうすべきかなどと言うつもりはないがね」