ハースF1チームは、レギュレーションが安定し、マシンの良いベースラインを得られことで、2018年F1マシン『VF-18』を例年よりも長くシーズン後半まで開発を続けていくと語る。レギュレーションが大幅に変更になった昨年、ライバルよりもリソースの少ないハースF1チームは、2台を並行して開発するのではなく、シーズンの早い段階で昨年マシンの開発をストップして、VF-18の開発に焦点を移行させた。
しかし、ハースF1のチームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは、今季マシンはより長く開発を継続する予定だと語る。「来年のレギュレーションは変わらない。昨年から今年にかけて変更はほとんどないことはわかっていたが、我々はクルマを少し遅れてスタートしたと思うし、新車に大きな変更を加える必要があった」「今年は進化を遂げたし、今年我々が行うことは来年のクルマにも導入できる。他チームのように通常のスケジュールでやっていくことができる」2016年にF1に新規参入を果たして以降、ハースの主な弱点のひとつはシーズンを通しての一貫性のなさだった。ギュンター・シュタイナーは、今シーズンはそこを改善させたいと考えており、チームの経験もその助けになることを期待していると語る。「2016年から2017年は望んでいたほど成熟したわけではなかった。アップダウンがあったし、実際の理由はわからなかった」「我々は正しい方向に進んだが、そこを修正するには時間、人材、そして、新しいプロセスが必要だ。もう少し時間はかかるだろうが、今年はそこをもっと向上させられると確信している」ハースF1チームのドライバーを務めるケビン・マグヌッセンは“改善する必要のあることのひとつはアップグレードをもっと早い段階で導入すること”だと語り、チームメイトのロマン・グロージャンは、ハースに“開発レースで勝つ”ように求めている。ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンは、開幕戦オーストラリアGPの第1スティントで4番手と5番手を走行する好パフォーマンスを見せたが、残寝ながら同じピットストップの問題でリタイアを喫している。ロマン・グロージャンは「僕たちがずっとメルボルンで競争力があったことはわかっている。でも、今年は僕たちが得ているベースラインをわかっているし、そこに留まりたいという哲学があると思う」とコメント。「シーズン序盤にこのような状況にいられることはやれるという期待を与えてくれる。僕たちは開発を維持して、自分たちの位置に留めるために頑張っていくと思う。コンストラクターズ4位で終えることができれば、大きなパーティーだからね」「たとえ5位で終えたとしても、F1で3年目のチームにとっては物凄いことだ」