ハースF1チームのギュンター・シュタイナーは、F1オーストラリアGPでの成功を台無しにしたピットストップでのミスの再発を防止し、F1バーレーンGPでも多くのポイントを目指すことができると考えている。開幕戦オーストラリアGPでは、序盤にケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンが4・5番手を走行して大量ポイント獲得を予感させたが、ピットストップでタイアがきちんと装着されないという問題が連続して発生。わずか数分でダブルリタイアとなった。
ハースF1チームは、2つのリタイアは別々の人為的ミスだったとし、冬季テストでのピットストップ練習が足りなかったことが原因だと結論づけている。ハースはこのミスで2016年のF1参戦以来、チームのベストリザルトを獲得する機会を逃したが、ギュンター・シュタイナーは言い訳する気はなく、ピットクルーはすぐに昨シーズンと同じレベルを取り戻すと考えている。「何が起きたのかを説明し、正直になるしかない」とギュンター・シュタイナーはコメント。「我々はミスを犯した。だが、すでに対処している。我々は昨シーズン後半、ピットレーンのなかでもトップレベルのピットストップができてい。我々なら実現できる。おそらく練習不足がオーストラリアの結果を招いてしまったと思っている。だが、このようなことは起こるものだ。人間はそれを乗り越え、進むしかない」 「もちろん、困難なことだが、それがレースというものだ。私はこれまで長い間この仕事をやってきた。このような本当に落ち込むようなことも時にはある」「だが、クルマが速いというのは明るい要素だ。次のレースを楽しみにできるし、そこでは確実にもっと良い仕事ができるよう準備していく。バーレーンでそれをやり遂げるのはこれからだが、パフォーマンス面でオーストラリアと同様のことをするには良いポジションにいると考えている」 ハースは、バーレーンでのレース前にチーム一丸となってピットストップ練習に取り組んでいくと語る。「チームとして我々はミスを犯した。クルマに関する作業があまりに多く、十分な練習ができなかった。それらで重要なのはレース前にしっかりと練習に取り組むことだと思う。レースのどのような側面にも対処できるようにしておかねばなければならない」 「全ては人々にかかっている。チームの全員がこの2年間で達成したことは誇りにできることだ。今年達成すること、そして来年に達成するものについても同じだ。優れた人々のおかげで、今年の我々はこのような競争力のあるポジションを手に入れすることができた」 リタイア後、ロマン・グロージャンが取り乱すハースのピットクルーを慰めている姿が国際映像で映し出された。ロマン・グロージャンは「全てのレースを15位で終えるより、僕は4番手か5番手からリタイアする方がいい。これはチームスポーツだし、僕のチームは僕が彼らを必要とした時にいつもそこにいてくれた」 とコメント。「ドライビングエンジニアリング、そしてピットストップも全員が限界までプッシュされている。ミスというものだ起きり得ることだ。僕たちはチームだ。あの時、彼らに寄り添うことができて良かった。僕が必要とした時も彼らは喜んで寄り添ってくれると分かっているしね」
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