マセラティが、2018年にハースF1チームのタイトルスポンサーとしておよそ60年ぶりにF1に復帰するかもしれないと報じられている。先週、アルファロメオがザウバーのタイトルスポンサーとして32年ぶりにF1に復帰することが発表されたばかりだが、またひとつ伝説的なブランドがF1に復活することになるかもしれない。
情報源によると、フェラーリとフィアットの親会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズのCEOを務めるセルジオ・マルキオンネは、マセラティをF1に復活させることを検討しているという。アメリカのチームであるハースは、エンジン供給元のフェラーリとの密接な技術パートナーシップを結んで2016年にF1に新規参入した。この2年間は自費でF1を戦ってきたハースだが、チーム名にマセラティの名前を掲げ、エンジンを三つ又のロゴで塗りつぶすことで年間2000万ユーロ(約26億5600万円)を獲得し、実質的にフェラーリ V6パワーユニットのコストを相殺することになるという。ハースは、シャシー面でダラーラと仕事としており、マセラティには潜在的な繋がりがある。ダラーラは過去にマセラティとともにプロジェクトに取り組んでいた。セルジオ・マルキオンネは、ハースF1チームとの今後について「ハースの契約が今日とは異なる可能性はあるか? 潜在的に答えはイエスだ」とコメント。「我々はその件については解決からは非常に遠いところにいるが可能性はある。時間が教えてくれるだろう」マセラティの広報担当は契約について何も知らないと述べていると PlanetF1 は報じているセルジオ・マルキオンネは、10月末にリバティメディアとFIAが発表した2021年のF1エンジン案に不満を抱いており、改善がなされないようであればフェラーリのF1撤退もあり得ると強い反発を示している。だが、アルファロメオ、マセラティとF1にフィアット・クライスラー・オートモービルズの資金を投入し、レギュレーション案を変更するために3チームの投票ブロックを作り上げようとしているのかもしれない。マセラティは1950年から1960年までF1に参戦。1954年と1957年にドライバーズ選手権を獲得している。