ハースのチームオーナーであるジーン・ハースは、今シーズンのデビューにむけてチームには多くの時間的な余裕があったと述べた。2014年4月、FIAは、ハースに対して1年間だけの参戦延長を認め、2015年のハースのF1エントリーを保証した。来月、バルセロナでのプレシーズンテストでマシンを走られるまで、ハースには22ヶ月の作業期間があった。
以前のスタートアップチームとは異なり、ハースは、グリッド後方でのろのろと進むよりも、すぐに全力で取り組む組織作りを望んだ。チームの準備について質問されたジーン・ハースは「実際、我々にはあまりに多くの時間があった」と Autosport にコメント。「我々が本当に必要としたものよりも3ヶ月は多かったかもしれない」「だが、それは我々に、テクニカルトレーラーといった必要なすべてを熟視する時間を提供してくれた。それらすべてを作るにはほぼ一年かかる」「その時間は普通では得られない利益を与えてくれた」「多くの人々は、F1に入る際にすべてのインフラがすでに整ったチームを買収する」「しかし、我々はそのどれも持っていなかった。我々はすべてをゼロから開始しなければならなかった。それが他のスタートアップチームの多くを潰してきたんだと思う」「彼らはF1でレースをするために6ヶ月間しかなかった。今でもそれを考えると馬鹿げていると思う」「振り返ってみて、我々が昨シーズンに参入しようとしていたら、実際に準備はできなかったと思う」「我々はケータハムやマノーなどを買収することもできたが、窮地に陥っていただろう」ハースは、米国ノースカロライナのメイン施設以外にも、バンブリーのマノーの旧ファクトリーも買収している。ハースのニーズに合わせてその施設を改造する作業は、昨年末に完了した。「我々は一年前にそれを購入した。現在、やっとそこをオンラインにできた」「そこに行って最初にしたことは、改造することだった。そこにはマノーがいたし、彼らはクルマ全体を造っていた」「彼らにはスーパーコンピュター、CFD、モデリングがあった。おそらく、我々がその混乱を片付けるには6ヶ月はかかっただろう。彼らがそこでやっていたことは信じられないことだった」「基本的に、我々は運送準備、CFD作業、アッセンブル、クルマの分解にそこを使うつもり」「我々はマノーがそこでやっていたことの4分の1しかやらないだろう。だが、非常にうまくまとまっている」