ハースF1チームのロマン・グロージャンは、F1シンガポールGPの決勝レースで青旗を無視したことで2点のペナルティポイントを科され、累積ポイントが点に到達。出場停止まであと3点になった。F1は、2014年からスーパーライセンスに対して付与されるペナルティポイントを導入。12ヶ月以内にペナルティポイントが累積12点に到達するとドライバーは1レースの出場停止となる。
ロマン・グロージャンは、38周目にリードラップを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が迫ってきたにも関わらず、青旗を無視してポジションを争っていたセルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)とのバトルを継続。グロージャンとシロトキンには5秒のタイム加算ペナルティが科せられ、レース後には2点のペナルティポイントが科せられた。これでロマン・グロージャンのペナルティポイントは累積9点となり、出場停止まで3点となった。だが、1点は10月29日に消滅し、2点は11月12日に失効する。FIAのF1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、ロマン・グロージャンの青旗無視はこれまで目にしてきたなかで“最悪のケースのひとつ”だと厳しい口調で述べた。「ロマンは完全に青旗のルールを忘れてしまっていた。たとえ、バトルの最中であろうと、自らのバトルについては忘れ、脇に避けなければならない。彼は完全にそれを忘れていと思う。長い間やってきたが、私が目にした青旗無視の中で最悪のケースのひとつだろう」ロマン・グロージャンは、この件について謝罪。意図的な行為でなかったと主張した。「もし僕が誰かをブロックしていたなら、意図的ではなかったし、謝りたい。できるだけのことはしたつもりだ。セルゲイとカートのようなバトルをしていた。スローダウンすることなどできなかった。ピエール(ガスリー)が僕のギアボックスのすぐ後ろにいて、セルゲイもフロントウイングのすぐ先にいた。彼をパスした後、すぐにルイス(ハミルトン)に先をいかせた」ロマン・グロージャンは、2012年のF1ベルギーGPでスタート直後の多重クラッシュを引き起こしたとして、次戦F1イタリアGPでの出場停止処分を科せられた過去がある。関連:【動画】 F1 シンガポールGP 決勝 ハイライト
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